15日(現地14日)イースタン・カンファレンス・セミファイナル第5戦で、セルティックスはニューヨーク・ニックスを127-102で下し、シリーズ戦績を2勝3敗とした。
ボストン・セルティックスは、勝利が絶対条件となるこの第5戦で、チームの絶対エースを欠きながらも、まさに持てる力の全てを注ぎ込み、ニックスから勝利をもぎ取った。
ジョー・マッツーラHCは試合後、「我々はニューヨークに戻るために必要なことをやった。与えられた試練を選ぶことはできないが、どう対応するかは選べる」と語った。
セルティックスは22本の3ポイントシュートを沈め、ジェイソン・テイタム(アキレス腱断裂により今季絶望)を欠く中で、今シリーズ初のホームでの勝利を飾った。
デリック・ホワイトは7本の3ポイントを含む34得点の活躍を見せ、「JT(テイタム)を失ったのは痛い。しかし、我々には競争意識の高い選手が多くいる。今夜でシーズンを終わらせたくなかった」とコメントした。
ニックスは金曜日にニューヨークで行われる第6戦で、シリーズ勝利を目指す。もしセルティックスが勝利すれば、第7戦は月曜日にボストンで開催されることになる。
ブラウンは26得点12A、伏兵コーネットが7BLKの活躍
ジェイレン・ブラウンは26得点12アシスト、ペイトン・プリチャードは17得点(5本の3ポイント)、ビッグマンのルーク・コーネットは10得点9リバウンド7ブロックを記録した。コーネットは、ウイルス性の疾患に苦しむクリスタプス・ポルジンギスの代わりに後半から出場した(ポルジンギスは12分のみの出場)。第4戦に8分しか出場せず、スタッツなしだった伏兵コーネットがポルジンギスの穴を見事に埋める見事な働きを見せた。
チーム全体で奮起し、勝利を手にしたセルティックス。NBA史上294例中わずか13チームしか達成していない、1勝3敗からのシリーズ逆転勝利は達成できるだろうか。
第5戦ニックス対セルティックスーかんたん解説
ニックスはジョシュ・ハートが24得点を挙げた。ハートは第1クォーター終盤に不慮の肘打ちを受け、目の上をカットして一時退場する場面もあった。ジェイレン・ブランソンは22得点を記録したが、残り7分19秒でファウルアウトとなった。
ボストンは第3クォーター終盤に23-9のランを見せ、91-76とリードを広げた。ブランソンは5つ目のファウルを犯し、第3クォーター残り2分45秒をベンチで過ごした。
ブランソンは「彼ら(セルティックス)は我々が必要としていたような危機感を持って出てきた」と語った。
セルティックスは最終クォーターも勢いを維持し、最大28点差までリードを広げた。
試合は終始激しいフィジカルコンタクトが目立ち、ハートとブラウンが小競り合いを起こす場面もあった。
その勢いはオフェンスにも波及した。セルティックスは序盤から好調で、ホワイトが5本の3ポイントを沈めるなど、前半だけで12本の3ポイントを成功させた。
「我々はもっと必死にプレーしなければならなかった。」とニックスのガード、ミカル・ブリッジズは語った。
しかし、ニックスも最大9点のリードを奪い、8本の3ポイントと10本のセカンドチャンスポイントを挙げた。ミッチェル・ロビンソンは前半のフリースローを4本全て成功させ、セルティックスがシリーズを通して彼に対して採用してきた意図的なファウル戦略を無効化した。
➡試合結果
BOS|30|29|32|36|=127
NYK|32|27|17|26|=102