【ニュース】八村塁がNBA通算4000得点に到達。アジア出身者2人目、ドラフト同期では11位にランク|NBA News

 NBA6シーズン目の八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)が、節目の数字に到達した。八村は現地時間1月28日、敵地のフィラデルフィア・76ers戦で3試合ぶりに復帰し、13得点をマーク。しかし、104-118で試合には敗れた。

八村は24分4秒間のプレイで3ポイントショット3本中1本成功を含むフィールドゴール9本中6本成功の13得点(フリースロー試投なし)。そのほか、2リバウンド、1アシストをマークしている。ターンオーバーは1、パーソナルファウルは2、出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスは-8だった。

チームは敗戦したが、個人としてNBA通算4000得点を達成(※以下に記載の得点記録はすべてレギュラーシーズン限定)。

 2019年のドラフトで日本人初の1巡目指名(9位)を受けてNBA入りした八村は、1年目から4年目途中の2023年1月までワシントン・ウィザーズでプレー。1年目は48試合で649得点(平均13.5点)をあげると、2年目に57試合で789得点(同13.8点)、3年目は42試合で475得点(同11.3点)、4年目は移籍するまでの30試合で390得点(同13.0点)をマークし、同球団で計2303点を積み上げた。

 レイカーズ移籍後は初年度が33試合で317点(同9.6点)、昨季は68試合で自己最多の923点(同13.6点)を記録。今季はここまで38試合に出場し、463点(同12.2点)をマークして大台到達となった。

 日本人としてはもちろんダントツの数字(渡邊雄太895点、河村勇輝24点、田臥勇太7点)で、アジア出身の選手としても2016年に殿堂入りした中国のレジェンド、ヤオ・ミン(元ヒューストン・ロケッツ/9247点)に次ぐ歴代2位につけている(※LA出身で台湾系アメリカ人のジェレミー・リンや、オーストラリアなどオセアニア出身の選手は除く)。

 なお、八村と同じ年のドラフトで指名された同期たちは、12人がこの数字をクリアしており、八村は現在11位。現時点における2019年ドラフト組の通算得点ランキングは以下の通りとなっている。

■2019年ドラフト指名選手 通算得点ランキング

※成績は現地1月28日時点。

選手名横のカッコ内は、現所属チーム(*付きは、指名チームは別)・ドラフト指名順位。
通算得点横のカッコ内は、通算出場試合数・キャリア平均得点。 

1位:RJ・バレット(ラプターズ*・3位) /6905点(367試合・平均18.8点)
2位:ダリアス・ガーランド(キャバリアーズ・5位) /6637点(352試合・平均18.9点)
3位:ジョーダン・プール(ウィザーズ*・28位) /6357点(382試合・平均16.6点)
4位:ジャ・モラント(グリズリーズ・2位) /6352点(285試合・平均22.3点)
5位:タイラー・ヒーロー(ヒート・13位) /6209点(328試合・平均18.9点)
6位:コビー・ホワイト(ブルズ・7位) /5625点(388試合・平均14.5点)
7位:ケルドン・ジョンソン(スパーズ・29位) /5263点(333試合・平均15.8点)
8位:PJ・ワシントン(マーベリックス*・12位) /4844点(373試合・平均13.0点)
9位:ザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ・1位) /4820点(196試合・平均24.6点)
10位:ディアンドレ・ハンター(ホークス*・4位) /4382点(296試合・平均14.8点)
11位:八村塁(レイカーズ*・9位) /4006点(316試合・平均12.7点)
12位:キャメロン・ジョンソン(ネッツ*・11位) /4004点(318試合・平均12.6点)
13位:ケビン・ポーターJr.(クリッパーズ*・30位) /3387点(237試合・平均14.3点)
14位:ダニエル・ギャフォード(マーベリックス*・38位) /3356点(366試合・平均9.2点) 15位:テレンス・マン(クリッパーズ・48位) /3023点(378試合・平均8.0点)  

トップに立つのは、全体3位指名のバレット。ドラフト指名されたニューヨーク・ニックスから昨季途中にトロント・ラプターズに移籍し、今季も得点源として奮闘している。2番手には今季絶好調のクリーブランド・キャバリアーズで平均21.7点をあげるガーランドが続く。

 3位につけるプールなど下位指名組の健闘も目立つ一方、全体1位指名のザイオンは9位止まり。キャリア平均得点は24.6点で2位のモラント(22.3点)を抑えて同期内トップに立つものの、6年目で出場196試合(同期内31位)という故障の多さが響いている。

 八村は通算得点が11位、平均得点が12位、通算リバウンド(1540本)が8位、平均リバウンド(4.9)が10位と、多くがドラフト順位をわずかに下回るが、おおむね指名順位に見合ったキャリアを送っていると言える。