【ニュース】シアカムがPO自己最多39得点の大暴れ、ペイサーズがニックスに2連勝|NBA News 2025 Playoffs

24日(現地23日)にイースタンカンファレンス・ファイナルの第2戦が行われ、インディアナ・ペイサーズが敵地マディソン・スクエア・ガーデンでニューヨーク・ニックスを114-109で下し、シリーズ2勝0敗とリードした。

この日の試合は、ライバル同士のプレーオフでの50回目の対戦(1993年以降、ペイサーズが28勝22敗とリード)だった。ニックスのホームで行われたこの第2戦は、第1戦の点の取り合いという攻撃的な試合内容ではなく、90年代の守備的な戦いを彷彿とさせた試合内容だったのは非常に興味深い。

1戦目ではタイリース・ハリバートンの劇的な同点弾から勝利を引き寄せたペイサーズ。第2戦の立ち上がりは互角の展開となり、ペイサーズはパスカル・シアカムを中心にスコアを重ねていく。24-26の2点ビハインドで第2クォーターにつなげると、シアカムに続いてアンドリュー・ネムハードらも3ポイントシュートを沈めていき、49-52の3点差でハーフタイムへ。

 第3クォーターに入ると、ペイサーズはハリバートンもオフェンスの調子をつかみ、互いにリードを奪い合う戦況に。第3クォーター終了時点で81対81の同点。

ペイサーズは第4クォーターの立ち上がりに13-4のランを見せ、残り9分17秒にシアカムの3ポイントシュートで94-85とリードを広げた。ニックスが勢いづくたびに、ペイサーズはすぐにその差を広げ、残り2分45秒にシアカムが再び得点し、110-100とした。

ニックスはジョシュ・ハートの得点で9連続得点を挙げ、残り14秒で110-109と1点差までペイサーズを追い詰めた。

しかし、その後アーロン・ネイスミスがフリースローを2本決め、ブランソンは3ポイントシュートを大きく外し、ターナーがフリースローを2本決めて試合を締めくくった。最終スコア114-109でペイサーズが勝利を収めた。

パスカル・シアカム

この日の試合では、カメルーン出身のパスカル・シアカムがプレーオフではキャリア最多の39得点でチームをけん引したが、他の先発選手も全員が2桁得点で大きく援護した。

 シアカムがプレーオフ自己最多39得点を叩き出し、司令塔のハリバートンは14得点8リバウンド11アシスト2スティールをマーク。2名を含む先発全員が2ケタ得点を挙げ、ニックスをホームで打ち砕いた。

この勝利でペイサーズは、プレーオフのロードにおいてファーストラウンドでミルウォーキー・バックス戦での敗戦を最後に6連勝を記録している。

第1戦では17得点と控えめながらこの試合では序盤から絶好調だったシアカムは、「とにかく、積極的にプレーしただけだ。自分たちはチームであり、誰が得点するかは関係ない。自分はこのチームのそういうところを大いに気に入っている」とコメントした。

また、「序盤から攻めていき、チームメイトがうまく僕を見つけてくれた。次の試合ではまた別の誰かが活躍するだろう。そこが自分たちの特別なところだ」と語った。

対するニックスは、第4クオーターに10点差から反撃して一時は1点差まで詰め寄ったものの、最後はペイサーズに逃げ切られた。

 ジェイレン・ブランソンが36得点11アシスト、ミケル・ブリッジズとカール・アンソニー・タウンズがともに20得点7リバウンドという成績だった。タウンズの出場時間はわずか28分にとどまった。トム・ティボドーHCは、より守備に優れ、9リバウンドを記録した控えのミッチェル・ロビンソンを長く起用した。

ホームでの2連敗と厳しい状況に追い込まれたニックス。25年ぶりのカンファレンス決勝進出となったが、この状況をすぐに立て直さなければ、今シーズンのプレイオフの旅は期待よりも短いものとなるだろう。

第1戦の138-135での延長戦での壊滅的で悲劇的な敗戦後、第2戦では守備を大幅に改善した。しかし第4クォーターの立ち上がりの悪さを挽回するほどの得点力を見つけることはできなかった。

ティボドーHCは「第4クォーター開始時点で同点だった。我々はもっと良いプレー、もっと勝ちにつながるプレーをしなければならない」と語った。

ホームで最初の2試合を落とし、カンファレンス決勝でシリーズを制したチームはこれまでない。ニックスはアウェイで苦境を乗り越えることが出来るのだろうか。

第3戦は、インディアナ・ペイサーズのホーム

勢いに乗るペイサーズは、これでシリーズの主導権を握って本拠地インディアナポリスに移動することになる。

26日(現地25日の日曜日)に第3戦が行われる。同日の午後にはインディアナポリス500が開催されるため、インディアナ州は一日中活気に満ち溢れるだろう。ペイサーズはロードでの好調ぶりをホームでも維持したいところだ。彼らはプレーオフ第1ラウンドのミルウォーキー戦で第3戦に敗れて以来、ロードで6連勝している。

シアカムは「まだ道のりは長いし、これからさらに厳しくなるだろう」と語り、ペイサーズのリック・カーライルHCは「前半は彼がチームを牽引し、苦しい時間帯を乗り切らせてくれた」とシアカムを称えた。

ちなみにペイサーズは、2000年にレイカーズに敗れて以来、NBAファイナルへの出場は一度きりだ。