22日(現地21日)にイースタン・カンファレンス・ファイナル第1戦でペイサーズとニックスが対戦。
第4Qニックスが2桁得点差をつけ逃げ切ると思われたが、怒涛の追い上げを見せたペイサーズは、試合終盤にタイリース・ハリバートンがブザービーターを決めて125‐125の同点に持ち込んだ。第1戦からオーバータイムに突入するという劇的な展開に。
オーバータイムは一進一退の攻防が続き、最終的に138‐135でペイサーズがニックスを下す。
逆転勝利を呼び込んだ、ネイスミスの3PTとハリバートンのブザービート
ニックスは残り3分を切って14点リードしていたが、アーロン・ネイスミスが立て続けにスリーポイントを沈め、敗戦ムードのペイサーズの息を吹き返させた。
第4クォーターの残り時間が少なくなり、ペイサーズが2点ビハインドの状況で、ハリバートンはドリブルのコントロールを失いかけたが、立て直してスリーポイントライン方向へドリブルバック、そしてジャンプシュートを放った。ボールはリングに高く跳ね返されたが、ネットを揺らす。
リプレイの結果、ハリバートンのつま先がラインにかかっており、同点となる125対125のツーポイントだったことが確認された。
逆転勝利となる3ポイントではなかったが、同点となる値千金の2ポイントである。彼はサイドラインへ駆け寄り、観客に「チョーク(窒息)シグナル」を送った。これは1994年のプレーオフでインディアナの逆転劇を牽引したペイサーズの殿堂入り選手、レジー・ミラーがスパイク・リーに対して行ったジェスチャーを彷彿とさせるものだった。
「同点に追いついた瞬間から、とにかくオーバータイムで勝つことに集中した」とハリバートン。一進一退の攻防が繰り広げられ、最終的にアンドリュー・ネムハードが延長戦残り26秒で勝ち越しとなるシュートを決めた。
劇的な逆転劇を完遂し、イースタン・カンファレンス・ファイナル第1戦でニューヨーク・ニックスを延長戦の末138対135で破った。
ハリバートンは31得点11アシストを記録。ネイスミスは30得点、スリーポイントは9本中8本成功という驚異的なスタッツを残した。
ペイサーズ、またしても「大逆転劇」
ペイサーズは1回戦のミルウォーキー戦では、延長戦残り40秒で7点ビハインドから勝利を奪った。さらに、トップシードのクリーブランド戦では、試合残り46秒で7点ビハインドから勝利を掴んだ。
ラウンドが変わっても、またしても大逆転劇だ。「いつも特別で、いつも楽しい」とネイスミスは語った。「これこそが僕たちが生きている理由だ」
昨年のイースト・セミファイナルでは、マディソン・スクエア・ガーデンでの第7戦でニックスが負傷者多数で崩壊した中、ペイサーズが快勝した。
今回は全く異なる勝ち方だった。ブランソンがベンチに下がっている間にニックスが14対0のランで108対92とリードを広げた際には、ペイサーズはほぼ万事休すに見えた。
ブランソンの3ポイントで残り2分51秒で119対105とした時にはニックスの勝利は確実に見えた。しかしその後、ネイスミスは連続でスリーポイントを沈め、ニックスが彼に意図的にファウルして同点のスリーポイントを打たせないようにした際も、フリースローを両方決めてインディアナにハリバートンのショットで同点に追いつくチャンスを与えたのだった。
終盤で追いつかれ、逆転負け。落胆のニックス
1990年代からの因縁深いライバル同士、9度目のプレーオフ対決はスリリングな幕開けとなったが、ニックスにとっては2000年以来となるイースタン・カンファレンス決勝で、落胆の結末となった。
ジェイレン・ブランソンは43得点、カール=アンソニー・タウンズは35得点12リバウンドを記録した。しかしニックスは、ブランソンが第4クォーターでファウルトラブルによりベンチに下がっている間に築いた大きなリードを守りきることができず、ポストシーズンでは前例のない崩壊を喫した。
「相手(ペイサーズ)を称賛すべきだ。彼らはプレーオフで何度もやってきたように、きっちり試合を終わらせたんだ」とブランソンは語った。「だが、僕らの出来はひどいものだった」
勝率0%を覆したペイサーズ、勝率100%を逃したニックス

1997-98シーズンに詳細なプレーバイプレー(Play-by-play)記録が開始されて以来、第4クォーター残り2分45秒で14点以上のリードを奪っていたチームは994勝0敗だった。非常に、興味深いデータである。
「プレーバイプレー記録」は、試合の統計データを詳細に分析するために非常に重要です。例えば、特定の選手の効率性、チームの攻撃パターン、守備の成功率などを数値化して評価する際に使われます。また、試合のハイライトやレビューを作成する際にも、この記録が基になります。
※「プレーバイプレー記録」は、スポーツ、特にバスケットボールやアメリカンフットボールなどで使われる専門用語です。英語の “play-by-play” を日本語にしたもので、試合の進行を逐一、細かく記録していくことを指します。
1 | 2 | 3 | 4 | OT | TOTAL | |
IND | 34 | 28 | 25 | 38 | 13 | 138 |
NY | 36 | 33 | 21 | 35 | 10 | 135 |