
2025年7月1日、オーランド・マジックのエース、パオロ・バンケロが、チームと5年総額2億3900万ドル(約377億円)のルーキー・マックス契約延長に合意したと『ESPN』が報じた。条件次第では契約総額が最大2億8700万ドル(約454億円)に達する可能性もあるという。
契約内容の詳細
- 基本契約:2026-27シーズンから2030-31シーズンまでの5年間
- インセンティブ付きでスーパーマックス昇格可能(オールNBA、MVP、DPOYいずれか選出が条件)
- 2030-31シーズンにプレイヤーオプションを付帯(2021年のドンチッチ&トレイ・ヤング以来のケース)
マジックのコア構築が完成
この契約によりマジックは、バンケロに加え、フランツ・ワグナー、ジェイレン・サッグスらを今後5年間にわたりキープ。さらに今オフにはデズモンド・ベインのトレード獲得や、ベテランPGタイアス・ジョーンズの加入など積極補強を展開。イースト上位への本格参戦を見据える陣容が整った。
「この契約は、バンケロの才能、人格、そして勝利への欲求に対する私たちの信頼の証です」 と球団バスケットボール部門代表のジェフ・ウェルトマン氏は声明で語った。
チーム再建の象徴的存在
2022年のNBAドラフトで全体1位指名されたバンケロは、マジックの再建を象徴する存在となり、直近2シーズン連続でプレーオフ進出に貢献した。
2024-25シーズン序盤には脇腹の負傷で34試合を欠場したものの、復帰後はキャリアベストの活躍。
- 平均25.9得点、7.5リバウンド、4.8アシスト
- オールスター初選出(2024)
- プレーオフで7試合連続25点超え(マジック歴代最長タイ)
また、NBA史上で22歳以下で「25点・7リバウンド・4アシスト以上」を達成したのは史上8人目。さらにトレイシー・マグレディ、シャキール・オニールに続き、マジックでシーズン平均25得点超を記録した唯一の選手となった。
そして、フランチャイズに名を刻む存在へ
- マジック所属3年間での通算得点:4432点(歴代3位)
- 上位はシャック、ペニー・ハーダウェイのみ
今回の契約は、その実績と未来への“投資”
2022-23シーズンの新人王を皮切りに、順調にスターダムを駆け上がるバンケロ。今回の契約は、その実績と未来への“投資”であり、チームと選手の相互信頼の証でもある。 マジックは今、ついに“過渡期”から新たな黄金時代の幕開けへと歩を進めた。来シーズンからのマジック、要チェック。