サンダーが第4クォーターで爆発し、勝利をもぎとる
今回を含めてプレーオフで2度目の奇跡的カムバック、
1度目はセミ・ファイナルのナゲッツ戦
ウェスタン・カンファレンス第1シードのオクラホマシティ・サンダーは、今プレーオフで二度も絶体絶命のピンチに追い込まれながらも、奇跡的なカムバックを果たしました。
最初の危機はウェスタン・カンファレンス準決勝の第4戦。デンバーでのアウェイゲームで8点差をつけられながらも、サンダーは土壇場で粘りを見せ、シリーズをタイに戻し、最終的には7戦までもつれる激闘の末、ニコラ・ヨキッチ率いるナゲッツを撃破しました。
2度目はNBAファイナル第4戦
そして迎えたNBAファイナル第4戦、サンダーは再び窮地に立たされる。相手はインディアナ・ペイサーズ、サンダーは第4クォーター開始時点で7点のビハインドを背負っていた。だが、またしても彼らは土壇場で踏みとどまった。とはいえ、どうやって勝ったのか振り返ってみると、なんとも不思議だった。
OKCは3ポイントを16本中わずか3本しか決められず、長距離砲で24点も上回られた。アシストよりもターンオーバーが多く(アシスト11、ターンオーバー13)、MVPのシャイ・ギルジャス=アレクサンダーも大半の時間帯で影を潜めていた。マーク・デイグノー監督が再び試した2ビッグの布陣も効果を見せなかった。
それでも、サンダーはシーズンを賭けた第4クォーターで、驚異的な爆発力を見せました。
第4クォーター6分9秒からの動画。(再生時間:9分56秒)
最終クォーター、サンダーはフィールドゴールを15本中9本成功させ、ペイサーズを31対17で圧倒。ターンオーバーはわずか1つに抑え、オフェンスリバウンドは4本を記録しました。そして、これまでアシストを1本も記録していなかったギルジャス・アレクサンダーが、キャリアで最も重要な2本のシュートを連続で沈めました。ウィングからの3ポイントシュート、そしてベースラインからのジャンプシュート。この連続得点で残り2分23秒でリードを奪い、そのまま勝利をもぎ取ったのです。
このプレーオフで稀に見る光景だったのは、終盤の猛攻と持久力を武器とするペイサーズが、そのどちらも発揮できなかった点だ。これは、イースタンカンファレンス決勝のニューヨーク・ニックス戦第3戦を不気味なほど彷彿とさせる。その試合でペイサーズはカール・アンソニー・タウンズに第4クォーターだけで20点を許し、ニューヨークに逆転負けを喫してしまったのだ。
ただし、あのシリーズではペイサーズが2勝0敗でリードしており、第4戦はホームで勝って3勝1敗に持ち込んだ。今回は違う。もし第4戦を制していれば、ペイサーズは第5戦でオクラホマに乗り込み、球団初の優勝を懸けた運命の一戦に臨むことができたのだ。だが、その絶好のチャンスは、手のひらからこぼれ落ちてしまった。
ニュース引用
BASKETBALL KINGは以下のように報じています。
シリーズを2勝2敗のタイに戻したサンダーは、アレクサンダーが35得点3リバウンド3スティール、ウィリアムズが27得点7リバウンド3アシスト、ホルムグレンが14得点15リバウンドをマーク。ベンチからはアレックス・カルーソが20得点3リバウンド5スティールと攻防両面で奮闘し、チームの勝利に大きく貢献した。
一方、シリーズ王手を逃したペイサーズはシアカムが20得点8リバウンド5アシスト5スティール、タイリース・ハリバートンが18得点7アシスト、トッピンが17得点7リバウンドを記録。第3クォーターでは試合のペースを握っていたが、第4クォーターでは17-31と失速する形となった。
■試合結果
ペイサーズ 104-111 サンダー
IND|35|25|27|17|=104
OKC|34|23|23|31|=111
参照元:サンダーがペイサーズを撃破、シリーズを2-2のタイに戻す…アレクサンダーが35得点の大暴れ
記事元URL:https://basketballking.jp/news/world/nba/20250614/549053.html