【ニュース】レジェンド、マイケル・ジョーダンの3度目の現役引退から22年|NBA News

“ジョーダンを出してくれ”、アリーナのファンが立ち上がって大合唱をする。そして4Q終盤、マイケル・ジョーダン(ウィザーズ)がコートに登場。NBAで最後となる50秒間のプレーをして現役生活にピリオドを打った。 今から22年前の今日(現地2003年4月16日)行われたワコビアセンターでのウィザーズ対シクサーズ戦で、ジョーダンは現役最後の試合に臨んだ。スターターとして出場したジョーダンは、28分間プレーして15得点4アシストを記録した。

ウィザーズ時代のジョーダン

ジョーダンは3度の現役引退を経験したという稀有な存在である。 1984年NBAドラフト1巡目3位指名を受けてブルズ入りするとチームを2度の3連覇に導き、そのすべてでファイナルMVPを獲得。10度の得点王、5度のシーズンMVP、3度のオールスターMVP、殿堂入りなど数々の栄光を手にしてきたレジェンドである。

特に輝きを放った90年代は、バルセロナ五輪でのドリームチーム結成がきっかけとなり日本をはじめ世界にNBAやバスケ人気が広まった時期であり、ジョーダンはその象徴的な存在だった。

1988年のNBAプレーオフから、ブルズは3年連続で“バッドボーイズ”ピストンズに敗退。しかし、1991年のカンファレンスファイナルでピストンズをスウィープ。この年から最初の3連覇を達成すると、父親の死をきっかけに突然引退。MLBホワイトソックス傘下のチームでメジャーリーグを目指したものの、その舞台には届かなかった。1994-95シーズンの終盤、3月19日に「I’m back.」という言葉と共に復帰。このシーズンこそ優勝は果たせなかったが、続く1995-98シーズンから“リピート・スリーピート”を成し遂げて2度目の引退となった。その後、ウィザーズのマイノリティーオーナーになったジョーダンは、そのウィザーズで2001-02シーズンに現役復帰。2シーズンをプレーしてジャージーを脱いだ。

最後の2年間はプレーオフにすら進出できず、不本意な形でキャリアを終えたジョーダン。キャリア最後の試合後に発せられたのは、そんな思いだった。 「マイケル・ジョーダンがどのようにキャリアを終えるか以外に、それほど重点を置いていないゲームをするのは難しい」 「恥ずかしいとは思わないが、激しい試合をするという点では、もっといい思いをしてきた。何の意味もない試合をするというのは、私にとっては新しいことなんだ。いつもはプレーオフの順位を争っていたからね」

現役最終戦を終えたジョーダンは、関係悪化が伝えられていたエイブ・ポリンオーナー(当時)らの決断もあってチームに戻ることはできず。ウィザーズでの日々は、ジョーダンにとってビタースウィートな記憶となった。その後、シャーロット・ホーネッツのマジョリティオーナーとなったジョーダンだったが、2023年にはその座から退いてマイノリティーオーナーに。そのほかナイキが展開するジョーダン・ブランドに関わり、投資活動も積極的に行っている。