【NBA移籍動向】レブロン・ジェームズ、レイカーズとの未来は?2025年夏の動向と移籍候補を徹底分析

レイカーズのレブロン・ジェームズ
レブロン・ジェームズ、レイカーズとの未来は?冷却期の実態と移籍候補の全貌

2025年7月。NBAにおける最も注目すべき関係の一つ、レブロン・ジェームズとロサンゼルス・レイカーズに静かな緊張が走っている。 レブロンが52.6Mドルのプレイヤーオプションを行使したにもかかわらず、チームは公式発表を避け、メディア対応もほとんど無し。ESPNのブライアン・ウィンドホーストはこれを「パッシブ・アグレッシブな関係性※」と表現した。

過去6シーズンを共にしてきたフランチャイズと象徴的選手との距離が、今、静かに広がろうとしている。

日本語に訳すと、 「受動的攻撃性」「遠回しな敵対行動」といった表現が一般的です。意味とニュアンスは以下の通り。

  • 表面上は協力的・穏やかに見えるが、内心では反発や不満を抱えている
  • 怒りや拒否をあからさまには表現せず、態度や言動に“ねじれたメッセージ”として現れる
  • 例:皮肉を言う/わざと遅れて行動する/沈黙を貫く など

ESPNのウィンドホースト氏がこの言葉を使った背景では、レイカーズとレブロンが、「表向きには契約を尊重して継続しているように見えるが、実際は“冷めた距離感”や“断絶しかけた信頼”が静かに存在している」

つまり、「直接的には争っていないが、関係は確実にギクシャクしている」というニュアンスを表しています。


レブロンは2025年6月29日に、約5,260万ドルのプレイヤーオプションを行使しました。これは「契約を延長するかどうかを選べる権利」で、彼が2025-26シーズンもレイカーズに残ることを選んだという意味です。ただし、これは「完全な残留宣言」ではなく、将来的な移籍の可能性も残しているというニュアンスがあります。

7月2日には、オハイオでゴルフを楽しむ姿をSNSに投稿。その際に着用していたキャップには「Welcome Home(おかえり)」の文字があり、古巣キャバリアーズ復帰説が浮上。

7月4日には、X(旧Twitter)で「キャブズの施設にいた」との投稿に対し、「毎年夏はそこでトレーニングしてる」と反応。ファンの憶測を一蹴する形となった。

7月8日、ESPNのブライアン・ウィンドホースト氏は「レブロンはSNSの反応を完全に理解して投稿している」とコメント。レイカーズとの駆け引きが続いていると分析した。

7月11日、レイカーズはプレイオフ敗退からわずか4日後にルカ・ドンチッチと夕食を共にしたと報道され、チームの中心がドンチッチへ移行していることを示唆。

このオフシーズン、レイカーズは以下のような動きを見せています。

  • 6月19日:実業家マーク・ウォルターがバス・ファミリーから過半数株式を取得
  • 6月26日:NBAドラフトでアーカンソー大学のアドゥ・シーローを指名
  • 6月30日:ジェイク・ラレイビア(3&Dウィング)と2年契約
  • 7月2日:デアンドレ・エイトン(センター補強)と契約合意

これらの動きは、レブロンの周囲を固めるというよりは、次世代のチーム作りを意識したものと見られています。

シーズン 年齢 サラリー 契約状況 備考
2025-26 41歳 $52,627,153 プレイヤーオプション行使 完全トレード拒否条項あり(NTC)
2026オフ 42歳 無制限FA(UFA) 去就未定/移籍報道が加熱中

補足ポイント

  • 2025-26はレブロン自身がオプションを行使済み(球団側ではなく選手側の選択)
  • 契約にはNTC(No Trade Clause)=完全トレード拒否条項が含まれており、レイカーズが勝手に放出することはできない
  • 2026年オフには無制限フリーエージェント(UFA)化するため、本人の自由で移籍・引退・再契約など選択可能
  • メディアではすでにニックス、キャブス、ウォリアーズ、ウルブズ、マブスなどを移籍候補として報道

 


一連の動きの根底にあるのが、球団の時間軸とレブロンの時間軸のズレである。

レイカーズは2025年オフに大胆な補強を敢行し、リーグを騒然とさせる決断を下した。 それが、ルカ・ドンチッチの獲得だ。

球団はこの未来志向の補強と並行して、2027年のFA市場に向けてキャップスペースを温存している。 獲得候補にはヨキッチ、ヤニス、シェイらが含まれ、明らかに“ポスト・レブロン時代”を見据えた動きと言える。

一方、レブロン陣営は「今勝てるチームかどうかが重要」と発言(リッチ・ポール代理人)。 彼にとっては次の1〜2年こそがキャリア終盤の“決戦フェーズ”なのだ。

この時間軸の乖離が、沈黙の背景にある。


ドンチッチ獲得に関して最も象徴的だったのが、「レブロンへの事前相談がなかった」という報道である。 複数のNBA関係者は「球団がリーダーシップの移行を一方的に進めた」と受け止めており、Bleacher Reportは「レブロンが中心から外されたことで不満を抱いている可能性がある」と報じた。

かつてアンソニー・デイビス、カイリー・アービング、モントレズ・ハレルなどの補強に直接関与してきたレブロンにとって、ドンチッチに関する沈黙は“立場の変化”を突きつけた瞬間だった。

戦術面でも、ドンチッチ主体のピック&ロールとペース重視のシステムが導入され、レブロンの高ポスト起点は減少傾向に。 戦術系コメンテーターは「今のレイカーズには、レブロンが支配する“空間”は用意されていない」と明言している。


視点 主なコメント・報道内容 示唆される関係性
ESPN(B.ウィンドホースト) 「レイカーズとレブロンはパッシブ・アグレッシブな態度を取り合っている」 表面的には穏やかだが、根底に緊張と牽制あり
Bleacher Report ドンチッチ獲得で「レブロンがフランチャイズの中心から外れた」と評価 主導権が移行、レブロンは“脇役”へ
Rich Paul(代理人) 「レブロンは今勝てるチームを求めている」 キャリア終盤に即戦力を重視、チーム方針とズレも
コメンテーターA(元選手) 「レブロンはリスペクトされていないと感じているはず。ドンチッチに全て持っていかれた」 内面的な不満の可能性を示唆
コメンテーターB(戦術系) 「レブロンがピースになれるのはGSWかNYK。LALは守備再構築に進んでいる」 戦術的な役割変化、他チームとの相性に言及
The Athletic 「レイカーズは2027年のFA市場に向けてキャップを調整中」 レブロンとの“今”より未来志向を優先

2025年6月中旬、レブロンはステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンとともにカリフォルニア州で非公式な会食を行った。 これに関して球団側はコメントを避け、メディア対応も一切無し。

しかしこの会食は、2024年に報じられた「ウォリアーズとのトレード交渉」が水面下で再燃している兆候とも解釈される。 特にカリーとの距離が縮まりつつあることは、レブロンが“次の舞台”を探り始めた証左ではないかと複数メディアが指摘。

USA TodayのFor The Winは「レブロンにとって、ウォリアーズは老後を託す最後の楽園候補」と表現した。


レブロンは2025-26シーズンのプレイヤーオプションを行使しており、契約下での在籍は確定している。だが、しかし...。

  • 契約には完全なトレード拒否条項(No-Trade Clause)が含まれており、本人の同意なしには移籍不可
  • 年俸は52.6Mドルと高額で、キャップを持て余すチームにしかトレード余地がない
  • レイカーズはキャップスペースを確保しているものの、即戦力補強には消極的

これらの状況を踏まえると、レブロンが“勝ちを求めて他チームに移る”には、本人主導の明確な交渉と球団の納得が必要になる。


チーム名 移籍理由・背景 報道元
キャバリアーズ 地元復帰+優勝狙い。東首位で失速し、再合流への期待が高まる。 ClutchPoints
DraftKings
ウォリアーズ カリーとの共演志向。2024〜25年にトレード交渉歴あり。 Heavy Sports
Fadeaway
マーベリックス カイリー+キッドHCとの信頼。継続的な関心あり。 MSN
Athlon
ニックス 50年ぶりのタイトルへ。OG・ハートとの交換案も浮上。 PFN
Heavy
SI
SN
Fadeaway
ウルブズ 西決勝連続敗退。経験強化で頂点へ挑む準備。 ClutchPoints
クリッパーズ 地元残留+即戦力。引っ越し不要の現実的選択肢。 USA Today
FTW