【ニュース】3ポイント中心の時代は終わり?…プレーオフを勝ち抜くチームに見る新たな傾向|NBA News

本日、BASKETBALL KINGが報じたところによると、現在NBAプレーオフで勝ち進んでいるチームに、興味深い共通点が見られることが明らかになりました。特に、3ポイントシュートへの依存度が低いチームが上位を占めているという分析は、近年のNBAのトレンドに一石を投じる内容と言えるでしょう。

スリーポイントシュートの時代は終わったのか?

ニュース引用

BASKETBALL KINGは、以下のように報じています。

「今シーズンの3ポイント試投数における上位5チームは、1位から順にボストン・セルティックス(1ゲームあたりの3ポイント試投数48.2)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(同42.4)、シカゴ・ブルズ(同42.0)、クリーブランド・キャバリアーズ(41.5)、ウルブズ(39.9)であり、全チームが既にプレーオフから姿を消している。

ひと足先にファイナル進出を決めたサンダーの試投数はリーグ10位(同38.8)であった。また、チームの中で最も3ポイントの平均得点数が多いシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)の1試合あたりの3ポイント成功数は2.1本であり、これはリーグ全体の67位にあたるという。

また、今シーズンにおける3ポイント成功数でリーグ上位10人に入った面々の中には、サンダー、ニックス、ペイサーズの選手が1人も含まれていない。1位に輝いたアンソニー・エドワーズ(ウルブズ)の320本に対し、唯一3チームの中で上位20人に食い込んだタイリース・ハリバートン(ペイサーズ、218本/13位)でも100本以上の差がついている。」

参照元:3ポイント中心の時代は終わり?…サンダー、ニックス、ペイサーズの共通点が話題に – BASKETBALL KING
https://news.yahoo.co.jp/articles/efa87a2d3ed97ba1f9892abfdfb953c7c189bffb


マサカリテクノのコメント

このニュースは、もしかするとNBAの戦術トレンドの転換期を示しているのではないか。目を引くのは、3ポイント試投数上位チームが軒並みプレーオフから姿を消す中、ファイナルに進出したサンダー、そして現在イースタンカンファレンス決勝でニックスとペイサーズ、いずれも決して3ポイントに特化したチームではない点です。

これまでステフィン・カリーを筆頭に、3ポイントシュートが試合の勝敗を大きく左右する時代が長く続いてきました。しかし、サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)がリーグ67位の3ポイント成功数でありながらチームをファイナルに導いていること、さらに残りの2チームも3ポイントシューターを多数抱えているわけではない事実は、「3ポイントだけに頼らないバスケットボール」が再び成功の鍵を握りつつあることを物語っているのではないだろうか。

これは、ディフェンスの強化、ミッドレンジゲームの復権、そしてドライブやフリースローによって確実に得点を重ねるバスケットボールの重要性が再認識されつつある流れなのか。個人的には1992-93シーズンから見始めたので、インサイドでのゴリゴリ遣り合うバスケットボールをまた見たいという気持ちがある。今のディフェンスよりオフェンス重視の試合展開も嫌いではないので難しいところ。

「3ポイント時代の終焉」というとインパクトがあるが、ただ単に各チームが3ポイントの警戒を強める中で、逆に内側からの攻撃やフィジカルなプレーが相対的に有利になっている可能性も考えられます。

それにしても、今シーズンのNBAファイナル、そしてイースト・ファイナルがどのように決着するのか、この「3ポイントにあまり依存しない」戦術がどこまで通用するのか、非常に興味深いですね。今後のNBAのトレンドを占う上でも、これらのチームの戦い方からは目が離せません。