【ニュース】スパーズのG・ポポビッチHCが声明「戦列へ戻らないことを決断」療養に専念か|NBA News

日本時間2月28日(現地27日)、サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)がチームの声明を通じて今シーズンはチームへ復帰しないことを発表した。

ポポビッチHC

 

76歳のポポビッチHCは2024年11月に脳卒中を起こし、チームを離れている。 声明の中でポポビッチHCは、「今後復帰できることを願いつつ、引き続き健康に専念する」と語った。

「私は今シーズン、サイドラインに戻らないことを決めた。ミッチ・ジョンソンと彼のスタッフは素晴らしい仕事をしてくれているし、選手たちが困難なシーズンに団結して示した決意とプロ意識は素晴らしいものだ。私は、将来コーチに復帰できることを願いながら、自分の健康に引き続きフォーカスするつもりだ」

ポポビッチHCはHC代行を務めるジョンソンやチーム関係者と定期的に連絡を取り合っており、何人かの選手と話をすることもあったという。 27日終了時点で、スパーズはウェスタン・カンファレンス13位の24勝33敗。

右肩に深部静脈血栓症が見つかり、今シーズン残り試合を欠場することとなったビクター・ウェンバンヤマの離脱の影響もあり、チームはオールスターブレイク後は1勝4敗と苦戦している。 プレーイン・トーナメントへ出場できる最終枠の10位にいるサクラメント・キングス(30勝28敗)と5.5ゲーム差のため、現状では厳しいと言わざるを得ない。

そのウェンバンヤマは2月初旬のインタビューでポポビッチHCについて問われた際、「ポップは単なるコーチでもボスでもない。リーダーなんだ」と絶賛していた。

ポポビッチHCは1988年から1992年までスパーズのアシスタントコーチを務め、1994年5月末にバスケットボール運営担当副社長兼ジェネラルマネージャーとしてチームに復帰。

1996年12月に前任のボブ・ヒルHCを解任して以降、1996-97シーズン途中からスパーズで指揮を執り、今シーズンで就任29シーズン目を迎え今年1月末には76歳を迎えた大ベテラン。自らが指揮官としてチームを率いている。スパーズに5度の優勝をもたらし、アメリカ代表でも2021年の東京五輪で金メダルを獲得した。2023年にコーチとしてバスケットボール殿堂入りも飾り、スパーズと5年間の契約延長に合意している。

レギュラーシーズン通算1412勝(854敗/勝率62.3パーセント)がNBA歴代トップで、プレーオフ通算170勝(114敗/勝率59.9パーセント)でも同3位に入っている。