5月27日(現地26日)に、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルの第4戦オクラホマシティ・サンダーとミネソタ・ティンバーウルブズとの対戦がターゲット・センターで行われた。試合はサンダーが128-126でウルブズを下した。この勝利によりシリーズ戦績は3勝1敗でサンダーがNBAファイナル進出に王手をかけたことになる。
2025ウェスト・ファイナル第3戦ー第4クォーター
試合は5点を追う展開で最終クォーターを迎えたウルブズがホームで猛追。何度も1ポゼッション差まで詰め寄り、残り7.2秒にナズ・リードのフリースロー2本で1点差に詰め寄る。
ギルジャス=アレクサンダーはフリースロー14本中12本を成功させ、残り6.1秒で2本を沈め、リードを3点に広げた。残り3.5秒でサンダーがアンソニー・エドワーズにファウルを与えると、エドワーズは意図的に2本目のフリースローを外し、ボールを保持しようとしたが、そのボールはギルジャス=アレクサンダーがコーナーで執念深く確保し、時間稼ぎのためにアウトオブバウンズに投げ出した。この時点で試合残り時間0.3秒。
ウルブズはこの残り0.3秒で、ハーフコートから一縷の望みをかけたインバウンドパスを試みた、しかしウィリアムズがしっかりとこのボールを確保。これによりサンダーの勝利が確定したのだった。
オクラホマシティ・サンダー(3勝1敗)
サンダーのエースSGAが40得点の活躍でチームを牽引
第3戦で、サンダーは42点差の大敗、そしてエースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは今シーズン最少の14得点プレーオフ自己最高の40得点に9リバウンド10アシストと大爆発、まさしくMVPの活躍でチームを勝利に導いた。
「得点やプレーメイクについてあまり心配しないように努めた」とギルジャス=アレクサンダーは語った。「競争に身を投じ、アグレッシブに、自分の役割を見つけることに集中しようとしたんだ。」
ジェイレン・ウィリアムズは、24本中13本のシュート成功(3ポイントは9本中6本成功)させてプレーオフキャリアハイの34得点に5アシスト3スティールを記録。こちらも大活躍。
さらにチェット・ホルムグレンが21得点7リバウンド3ブロックで故郷での重要な試合で存在感を示した。アレックス・カルーソは10得点2スティール。サンダーはウルブズがシリーズをタイに持ち込もうと猛攻をしかけられたが、何とかしのぎ切った。
ミネソタ・ティンバーウルブズ(1勝3敗)
エドワーズ、ランドルはサンダーの守備に苦しみ、FG%が低下し得点が伸びず
ウルブズはエドワーズがフィールドゴール成功率38.5パーセント(5/13)で計16得点に4リバウンド6アシスト、ジュリアス・ランドルが同14.3パーセント(1/7)の計5得点に7リバウンド3アシストと得点源が執拗なディフェンスに苦戦し、両選手とも5本のターンオーバーを喫することに。
16得点に抑えられたエドワーズは、敗戦を認めつつ語った。「サンダーは私たちよりも優れていて、リバウンドも支配した。勝負を分けるようなルーズボールも、彼らの方が多く手にしたね。勝利への気持ちが、わずかながら彼らの方が勝っていたんだ。」
ニキール・アレクサンダー=ウォーカー(23得点4リバウンド6アシスト2スティール)とドンテ・ディビンチェンゾ(21得点5アシスト)は共に3ポイントシュートを8本中5本成功させ、2試合連続でベンチプレイヤーがオフェンスを爆発させ、ウルブズを試合中ずっと接戦に持ち込んだ。そして、ジェイデン・マクダニエルズが22得点4スティール、ルディ・ゴベアが13得点9リバウンド、リードが11得点6リバウンドを記録。
しかし、ウルブズが流れを掴みかけるたびに、サンダーは必ず反撃の糸口を見つけ、リードを譲らなかった。彼らがスコアで劣勢に立たされたのは、試合を通して第1クォーターのわずか36秒間だけという、圧倒的な内容だった。
ウルブズのベンチプレイヤーの活躍に対し、サンダーのマーク・デイグノートHCがコメントをしている。「ウルブズのベンチプレイヤーたちを称賛したい」「彼らのシュートは信じられないほど決まっていた。そんな相手にアウェイで打ち勝てたことは、チームにとって本当に素晴らしい勝利だよ。」
運命の第5戦はサンダーのホームへ
ウェスタン・カンファレンス・ファイナル第5戦はサンダーのホーム、ペイコム・センターで行われる。若きサンダーは、優勝チームにふさわしい見事な立て直しを見せ、NBAファイナル進出まであと1勝と迫った。サンダーは、ホームのファンの前でファイナル進出を決めることが出来るのか。また、ウルブズは、まさに崖っぷちだ。サンダーのファイナル進出を阻止し、1勝を積み上げることが出来るだろうか。そして、両チームともにエースの活躍が、試合の行く末を左右する。