「BASKETBALL KING」の報道によると、ペイサーズのマサリンがNBA記録を達成との事。その記録はNBA史上でわずか6人(マサリンを含めて)、いったいどのような記録なんでしょう?そして、マサリン以外の5人も気になるところ。
ニュース引用
BASKETBALL KINGは以下のように報じています。
ファイナルという大舞台で、前回ベンチスタートの選手が25得点以上を奪ったのは、2011年にダラス・マーベリックスの球団初優勝に大きく貢献したジェイソン・テリー(27得点/第6戦)以来初。さらに、1976-77シーズンのNBAとABAの統合後、22歳以下の選手がファイナルの試合で25得点以上を残したのはNBA史上わずか6人目。マサリンはアービン“マジック”ジョンソン、コービー・ブライアント(ともに元ロサンゼルス・レイカーズ)、トニー・パーカー(元サンアントニオ・スパーズほか)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)に次ぐエリートクラブ入りとなった。
試合を終えたマサリンは「とにかく準備をしていた。自分の番号が呼ばれたらいつでも、試合へ出場して正しいプレーをし、チームの勝利を助けようとしていた」と話していた。
2022年のドラフト1巡目6位でペイサーズから指名された男は、NBA入りから3シーズン連続で平均2ケタ得点を記録し、ローテーション入りしてきた。ただ、昨シーズンは平均14.5得点4.0リバウンド2.0アシストを残すも、2024年3月に右肩のケガで手術を受けたことで一足早くシーズンを終え、カンファレンス・ファイナルへ勝ち進んだチームでプレーできずにいた。
それでも、「昨年(ケガのため)プレーできなかった時にたくさんのことを学べた。ベンチにいて、ゲームを通して説明してくれるコーチたちの隣にいたんだ。(プレーできない)残念な状況ではあったけど、多くのことを学べて幸運だったし、今年に向けたいい準備になったんだ」とマサリンは言う。
参照元:ファイナル第3戦で大活躍したベネディクト・マサリンがNBA史上わずか6人目の快記録
記事元URL:https://basketballking.jp/news/world/nba/20250613/548745.html
マサテクコメント
歴史的なパフォーマンス
まず、マサリン選手の「ゲームハイ27得点」という活躍は、ファイナルの大舞台において非常にインパクトのあるものでした。
特に、ベンチスタートの選手が25得点以上を記録したのが、2011年のジェイソン・テリー以来という点は、彼の勝負強さと得点能力の高さを如実に示しています。さらに、22歳以下の選手としてファイナルで25得点以上を記録した史上6人目という「エリートクラブ」入りは、彼がどれほど才能に恵まれているかを物語っています。マジック・ジョンソン、コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズといったNBAのレジェンドたちと肩を並べる快挙であり、これはマサリン選手が将来的にリーグを代表する選手になる可能性を秘めていることを示唆していると言えるでしょう。
昨シーズンの右肩の怪我による離脱は、彼にとって不運な出来事だったかもしれませんが、その経験が今回の活躍に繋がっているという彼のコメントは非常に印象的です。「ベンチにいて、ゲームを通して説明してくれるコーチたちの隣にいたんだ。(プレーできない)残念な状況ではあったけど、多くのことを学べて幸運だった」という言葉からは、彼の高い学習意欲と困難を成長の糧にする姿勢がうかがえます。この経験が、今シーズンの好調な成績、特にファイナルにおける高い決定力(フィールドゴール成功率58.3パーセント、3ポイント成功率60.0パーセント)に繋がっているのは明らかです。
第4戦以降も、マサリン選手がベンチから「インスタントスコアラー」としてアグレッシブなプレーを見せてくれることは、ペイサーズにとって非常に大きな武器となるでしょう。彼がベンチから勢いをもたらすことで、スターターの選手たちもより伸び伸びとプレーできるようになり、チーム全体のオフェンスが活性化される可能性があります。
今後の展望と影響
ペイサーズは第3戦の勝利でシリーズを2勝1敗とし、ファイナル制覇に向けて有利な立場を築きました。特に、マサリンのような若手選手の台頭は、チームの未来にとって明るい兆しです。
マサリン選手の活躍は、シリーズの流れをペイサーズに引き寄せた大きな要因と言えます。サンダーは、シャイ・ギルジャス=アレクサンダーを中心に強力なオフェンス力を持っていますが、ペイサーズがマサリン選手のような「Xファクター」となる選手を擁していることは、サンダーにとって大きな脅威となるでしょう。
第4戦以降、サンダーはマサリン選手へのディフェンスをより厳しくしていくことが予想されます。彼に簡単に得点させないためのダブルチームや、ローテーションディフェンスの徹底など、様々な対策を講じてくるでしょう。しかし、マサリン選手がそれらのプレッシャーの中でも安定したパフォーマンスを発揮できるかどうかが、ペイサーズのシリーズ突破の鍵を握ると言っても過言ではありません。
また、マサリン選手の活躍は、ペイサーズのチーム全体に自信をもたらすはずです。ベンチからこれほどの貢献ができる選手がいるという事実は、選手層の厚さを証明し、チーム全体の士気を高めるでしょう。これは、今後の拮抗した試合展開において、大きなアドバンテージとなり得ます。
一方、サンダーは第3戦での敗北により、シリーズの流れを取り戻す必要があります。特に、シャイ・ギルジャス=アレクサンダーやチェット・ホルムグレンなどの主力選手の活躍が求められるでしょう。