バスケットボールと跳躍力

バスケットボールという競技に多大なアドバンテージをもたらす「跳躍力(ジャンプ力)」。NBAプレイヤーのジャンプ力はどれほどのものなのかが気になり調べてみた。
ジャンプ力が高ければ、シュート、リバウンド、ブロックなど、オフェンスとディフェンスの両面でより良い結果をもたらす。ダンクなどの派手なプレイも可能になります。
ジャンプ力だけでバスケットボール選手として優れているというものではありません。しかし、バスケットボールにおけるジャンプ力は重要な要素の一つであることに間違いはない、空中でのボディバランス、滞空力、最高到達点までのスピードなど様々な要素が絡んできます。この特集では垂直跳びにフォーカスしてみた。
▶NBAプレイヤーの平均値は?
NBA選手の平均ジャンプ力は、垂直跳び(助走なしのジャンプ)で約71cm(28インチ)と言われています。
ただし、これはあくまで平均値であり、ポジションや個々の選手によって大きく異なります。例えば、ガードやフォワードの選手はより高いジャンプ力を持つ傾向があり、センターの選手は身長が高いため、そこまで高いジャンプ力が要求されないこともあります。
NBAドラフトコンバインのデータ(2017年)では、ポジション別の平均ジャンプ力は以下のようになっています。
- ポイントガード(PG): 約90.7cm
- シューティングガード(SG): 約95.5cm
- スモールフォワード(SF): 約91.4cm
- パワーフォワード(PF): 約89.2cm
- センター(C): 約79.5cm
これらのデータは、より高いジャンプ力が求められるポジションほど平均値が高くなることを示しています。
また、ジャ・モラント選手のように、身長がNBAの中では高くないにもかかわらず、驚異的なジャンプ力でダンクを連発する選手もいます。彼の垂直跳びの最高値は111.8cm(44インチ)と報じられています。
このように、NBA選手のジャンプ力は非常に高く、その中でもさらに突出した能力を持つ選手が存在します。センタープレイヤーでもジャンプ力が約80cmですから、NBAは恐ろしい世界です。
▶NBAでの垂直跳び歴代トップ10は誰だ?!
歴代ジャンプ力のランキングを調べると、以下のようなランキングが出てきた。
- マイケル・ジョーダン 48インチ(約122cm)
- ダレル・グリフィス 48インチ(約122cm)
- ジェイソン・リチャードソン 46.5インチ(約118cm)
- アンソニー・”スパッド”・ウェブ 46インチ(約117cm)
- ジェームズ・ホワイト 46インチ(約117cm)
- ザック・ラヴィーン 46インチ(約117cm)
- シャノン・ブラウン 44.5インチ(約113cm)
- マグジー・ボーグス 44.3インチ(約112.5cm)
- ハロルド・マイナー 44インチ(約112cm)
- ディー・ブラウン 44インチ(約112cm)
Sportzhiveの記事より引用
- ドワイト・ハワード – 48インチ(約122cm)
- マイケル・ジョーダン – 48インチ(約122cm)
- コービー・ブライアント – 45インチ(約114cm)
- ヴィンス・カーター – 44インチ(約112cm)
- デリックローズ – 43インチ(約109cm)
- ジョシュ・スミス – 42インチ(約107cm)
- デマー・デローザン – 42インチ(約107cm)
- レブロン・ジェームズ – 41インチ(約104cm)
- シャキール・オニール – 41インチ(約104cm)
- トレイシー・マグレディ – 41インチ(約104cm)
basketballfandomより引用
インターネット上の記録や記事を調べると、当然のことながら掲載された時期やサイトなどでランキングに連なる選手名に違いがある。そして、ジャンプ力の数値にしても違和感がある選手も少なくない。上記のランキングはあくまで参考までにしておき、ジョーダン、カーター、レブロンなどのジャンプ力のあるイメージのスター選手を筆頭に特集していきたいと思う。データに関してはあくまで参考程度にして頂くとありがたいです。
basketballfandomでは、マイケル・ジョーダンの記録が44インチとなってましたが、下記の記事(EPOK)を見つけ48インチに修正しております。
NBA の垂直跳びの最高記録はマイケル・ジョーダンで、高さは 48 インチです。1984 年、ジョーダンは米国オリンピックチームでプレー中に垂直跳びのテストを行ったと伝えられています。出席者は、ジョーダンが垂直跳び 48 インチを達成したことを裏付けています。
NBAを代表するダンカーは?
NBAは各国のトッププレイヤーが集結する、まさしく世界最高のバスケットボールリーグ。そのトッププレイヤーが集う中で、ダンクで有名なプレイヤーを特集していきたいと思う。(徐々に増やしていく予定です。)
マイケル・ジョーダン|Michael “AIR” Jordan
やはり、マイケル・ジョーダンはこの「ジャンプ力」の話題では外せないプレイヤーでしょう。「AIR(エア)」のニックネームでも分かるように抜群の身体能力をいかしたジャンプ力は圧巻です。オールスターダンクコンテストで見せたフリースローレーンからのダンク、試合中に見せる切れ味抜群のダンク、華麗なダブルクラッチなど、様々なプレーでジャンプ力が生かされています。
しかし、公式に公表された記録はありません。多くの情報源が、ジョーダンの垂直跳びが約46~48インチとされていると報告していますが、これは公式なデータではなく、信頼性の高い情報源によるものです。この情報を元にジャンプ力をセンチに換算すると約117~122センチとなりますね。恐るべきジャンプ力です。
ジョーダンのジャンプ力については、彼の驚異的なアスレチック能力と彼のプレイスタイルから推測されることが多い。まだプレイを見たことが無い方は一度見てみる事をお勧めします。プレイが美しいですよ。
スパッド・ウェブ|Anthony “Spud” Webb
スパッド・ウェブ(Anthony “Spud” Webb)は、1963年7月13日生まれのアメリカ合衆国テキサス州ダラス出身の元プロバスケットボール選手です。身長168cmとNBA選手としては非常に小柄ながら、驚異的なジャンプ力(垂直跳び117cm)で長年活躍しました。
168cmとバスケットプレイヤーとしては身長が低かったため、ドラフトの申請プロフィールに身長を10cm過大に申告した178cmと記載して指名を勝ち取った。
身長「168cm」のダンクコンテスト優勝
彼は1986年のNBAオールスター・スラムダンクコンテストで優勝しました。これは、当時チームメイトであり、優勝候補と目されていたドミニク・ウィルキンスを破っての優勝であり、大きな話題となりました。史上最も背が低いダンクチャンピオン(170cmと記載されてますが、168cmが正しい身長のようです)です。
小さかったら高く跳べ
スラムダンクコンテスト優勝で、NBAの知名度が低かった当時の日本でも話題を呼び、シューズ契約を結んでいたミズノのCMに出演している。キャッチコピーは「小さかったら高く跳べ」。