ダニー・グリーンが、シモンズに関して「今シーズン中のトレードを無理に成立させるべきではない」

現地2月10日のトレードデッドラインまで1カ月を切り、各チームが徐々に動きを見せ始めている。 今シーズン最大の注目は、セブンティシクサーズがベン・シモンズを含むトレードを成立させられるかどうかだ。シモンズは今シーズン開幕前の段階から球団にトレードを要求したが、シクサーズがその見返りとして求めているのはリーグトップ選手のみで、いまだに何も決まっていない。

シクサーズとしては、シモンズが再びチームの一員としてプレーしてくれるのが最良なのだが、当の本人は球団に相当な不信感を抱き、メンタル面の不調を訴えてプレーするのを拒否している。

シモンズの姿勢もプロフェッショナルとは言えず、たとえオールスタークラスの実力の持ち主であっても今のままでは獲得に手を上げる球団が現れない可能性が高く、どのチームとも具体的な話に進展していないのが現状だ。

このままではジョエル・エンビードの全盛期を無駄にしてしまいかねないという意見がある中で、シモンズのチームメートであるダニー・グリーンは、自身のポッドキャスト番組内で、今シーズン中のトレードを無理に成立させるべきではないという見解を示している。 「球団が求めているようなリターンを得られるとは思わない。だから彼をキープすべき」と、グリーンは言う。

「だからと言って、自分たちが1年を無駄にするとも思わない。たった一人が休んでいるからと言って、コンテンダーになれないわけではない。色々な選択肢を模索するべきだけど、確かに厳しいね。トレードを成立させて、求めるリターンを得るのは難しい。球団は各チームと話はしているだろうし、いろいろな選手の名前も挙がっている。何が起こるかは分からないし、実際に成立するのかも分からない。まだ話し合いの段階だろうからね。デッドラインが近づいていて、パニックを起こして引き金を引いてしまうケースもあるから、本当にどうなるかは分からない。これから興味深い話が出てきたり、デッドラインまでに焦ってしまうようなケースも出てくるかもしれない」

「ダリル・モーリー(バスケットボール運営部門代表)は頭の良い人だから長期戦も辞さないだろうね。デッドライン前後の状況を見定めるだろうし、もしかしたらベンがチームに戻る希望も持っているかもしれない。ダリルは、球団が求めているリターンを得るために長期戦を覚悟していると思う。あるいはベンをキープして、オールスターブレーク以降に上手く行く方法を模索しているのかもしれない」