デローザンがジョーダン超えを達成、ブルズデビューから16試合の総得点でフランチャイズ記録更新

シカゴ・ブルズのデマー・デローザンは、日本時間11月22日(現地時間21日)にホームで行われたニューヨーク・ニックス戦で31得点(フィールドゴール10/20、3ポイント2/2、フリースロー9/9)、6リバウンド、5アシスト、2スティールを上げ、109-103の勝利に貢献した。12勝5敗でイースト1位に立つブルズで、絶大な存在感を発揮しているが、フランチャイズ、そしてNBA界のレジェンドが持つ記録を塗り替えたと、『Sports Illustrated』が伝えている。

2009年のドラフト全体9位指名でトロント・ラプターズに入団したデローザンは、2年目からチームのメインスコアラーとして台頭。所属9年間でオールスターに計4回出場し、2018-19シーズンからはグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)率いるサンアントニオ・スパーズで3年間プレイした。

8年連続でシーズン平均20得点を挙げてきたデローザン。今夏にサイン&トレードでブルズに加入すると、新天地でここまでリーグ4位の平均26.8得点を叩き出しており、ラプターズに所属していた2016-17シーズンの平均27.3得点に次ぐキャリア2位の好数値と32歳にして自己ベスト級のハイパフォーマンスを披露している。

そんなデローザンは、過去に3連覇2回(1991~93、96~98年)を果たしているブルズの歴史に名を刻んだという。加入後の16試合で挙げた得点は計「425」に到達。これは、神様マイケル・ジョーダンがルーキーイヤーの1984-85シーズンにおいて最初の16試合で記録した424得点を抜き、フランチャイズレコードを塗り替えた。 今年9月に現役引退を発表して『ESPN』の解説者となった元NBA選手のJJ・レディックは、「今のところデローザンはMVPレースで3位だと言える。まず、ケビン・デュラントとステフィン・カリー。それに次ぐのがデローザン、ポール・ジョージ、ニコラ・ヨキッチだ」と高く評価していた。 ブルズはザック・ラビーンもリーグ5位の平均26.5得点を挙げており、デローザン&ラビーンの強力デュオは対戦相手にとって脅威となっている。