スパーズのT.ダンカンが現役引退を表明

サンアントニオ・スパーズのフォワード兼センターのティム・ダンカンが現地11日、現役引退を表明した。スポットライトを浴びることを好まなかったチームの大黒柱は、19シーズンの輝かしいキャリアに静かに幕を下ろした。

40歳のダンカンは1997年ドラフトで全体1位指名を受けて以来、グレッグ・ポポビッチHCの下で19シーズンをスパーズ一筋でプレー。オールスター選出15回、リーグ制覇5回、ファイナルMVP選出3回、シーズンMVP選出2回、オールNBAファーストチーム入り10度を果たした。

通算成績は1試合平均19.0得点、10.8リバウンド。通算ブロック数(3,020)は歴代5位、通算リバウンド数(1万5,091)は歴代6位、通算得点(2万6,496)は歴代14位という成績を残した。また、カリーム・アブドゥル=ジャバー、ロバート・パリッシュに続き、史上3人目の通算1,000勝を達成した。

スパーズはダンカン入団以来、レギュラーシーズンは勝率71%を記録し、19シーズン連続でプレーオフに進出した。ダンカン、ポイントガードのトニー・パーカー、シューティングガードのマヌ・ジノビリとの“ビッグスリー”で、まれに見る盤石な球団を築いた。

先日、来季の現役続行を発表したジノビリは、ツイッターで、「予期はしていたが、それでも衝撃を受けている。14シーズン一緒にプレーしたとは、何て名誉なことなんだ! #ThankYouTD」とチームメイトのキャリアを祝福した。

現役時代にスパーズでダンカンとともにプレーしたゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、ツイッターを更新し「おめでとう、ティム・ダンカン。歴代のプレーヤーで恐らくトップ5、チームメイトとしては間違いなく5本の指に入る。何という素晴らしいキャリアなんだ」と述べた。