【NBAジャンプ力列伝】キーオン・ジョンソン─NBA公式記録48.0インチの跳躍力を徹底解剖|Vertical Jump Archive

Keon Johnsonがブルックリン・ネッツのユニフォームで写る、NBA公式ジャンプ記録保持者として紹介された画像
NBAドラフトコンバインで歴代最高のジャンプ記録「122cm」を公式に記録したKeon Johnson(ブルックリン・ネッツ)

2021年のNBAドラフトコンバインで、Keon JohnsonはMax Vertical Jump 48.0インチという驚異的な記録を打ち立てた。これはNBA Combine史上、公式に記録された中で最も高いジャンプ力であり、現在も破られていない。

さらに、Standing Vertical Jumpでも41.5インチを記録しており、助走あり・なし両方で跳躍力の高さを証明している。

このページでは、Keon Johnsonの跳躍力の記録、測定環境、実戦での活用、そして若いプレイヤーへのメッセージまでを網羅的に紹介する。

  • フルネーム Christopher Keon Johnson
  • 生年月日 2002年3月10日
  • 出身地 テネシー州シェルビービル(米国)
  • 身長 / 体重 196cm / 84kg
  • ポジション シューティングガード
  • 利き手 右
  • 高校 The Webb School(テネシー州)
  • 大学 テネシー大学
  • NBAドラフト 2021年 1巡目21位(LACへトレード)
  • 所属チーム ブルックリン・ネッツ(2025–26)

NBAドラフトコンバインでの驚異の記録

2021年ドラフトコンバインでのキーオン・ジョンソンのMax Vertical Leap(垂直飛び・助走付き)

スタンディング・バーティカルジャンプ(立ち跳び):
Standing Vertical Leap
➤ 41.5インチ(約105cm)公式記録


マックス・バーティカルジャンプ(助走付き):
Max Vertical Leap
➤ 48インチ(約122cm)公式記録


 測定環境はNBA公式のVertec装置を使用したものです。

2021年のNBAドラフトコンバインで、当時19歳だったKeon Johnsonは、20年以上破られなかったジャンプ記録を更新。その瞬間、会場はざわつき、SNSでは「空中に消えた男」「ジャンプの物理法則を無視した」といったコメントが飛び交いました。

測定された48.0インチのMax Vertical Jumpは、NBA公式記録として現在も破られていません。しかもこの記録は、彼自身の身長(約196cm)を考慮すると、頭頂部がリングの遥か上に到達するレベル。実際、テネシー大学時代の試合では、Georgia戦での空中での方向転換→片手ダンクが話題となり、Combine直後に再び拡散されました。

コンバイン測定後のキーオン・ジョンソンはインタビューでのコメント:

「ジャンプ力は自分の武器のひとつ。でも、記録を狙っていたわけじゃない。ただ、自分の限界を試したかった。」

この謙虚な姿勢と圧倒的な身体能力が評価され、彼は2021年ドラフトで1巡目指名を獲得。以降、NBAでもその跳躍力を活かしたブロックやリムアタックで存在感を示しています。

驚異の身体能力を持つ若きガード

高い身体能力と爆発的なスピードを武器に、ディフェンスとオフェンスの両方でインパクトを与えることができるガードとして知られています。

経歴

Keon Johnsonは2000年生まれ、カリフォルニア州出身。高校時代からその身体能力で注目を集め、全米でもトップクラスのポイントガードとして評価されました。大学はアリゾナ大学に進学し、わずか1シーズンでNBAドラフトにアーリーエントリーしました。

2021年のNBAドラフトではニューヨーク・ニックスから全体21位で指名されました。その直後、トレードでロサンゼルス・クリッパーズに加入。以降、ポートランド・トレイルブレイザーズ、フェニックス・サンズを経て、現在はブルックリン・ネッツに所属しています。

Keon Johnsonの最大の武器は爆発的なジャンプ力とスピードです。ドライブで相手ディフェンスを切り裂く突破力は圧巻で、空中での柔軟な身体操作を活かしたダンクやレイアップを得意としています。

ディフェンスでもスピードを活かしてスティールやリバウンドに絡むことができ、チームの勢いを変えるプレイヤーとして高く評価されています。

シュート面はまだ発展途上ですが、運動能力とフットワークの良さから、トレーニング次第で大きく伸びる可能性があります。

年度 チーム名 所属状況 備考
2021–2022 ロサンゼルス・クリッパーズ 正式所属 ドラフト後にニックスからトレードで加入。NBAデビュー。
2021–2022 ポートランド・トレイルブレイザーズ 正式所属 シーズン途中にトレード移籍。出場機会増加。
2022–2023 ポートランド・トレイルブレイザーズ 正式所属 若手育成枠として継続所属。
2023年9月 フェニックス・サンズ 一時所属 トレード加入。開幕前にウェイブ。公式戦出場なし。
2023–2024 ブルックリン・ネッツ 正式所属 シーズン中盤に契約。NBAとGリーグを行き来。
2023–2024 Long Island Nets(Gリーグ) 傘下チーム所属 ネッツ傘下の育成チーム。出場経験あり。

NBAでの現状

ブルックリン・ネッツでのプレーでは、ツーウェイ契約からマルチイヤー契約に昇格し、2024–25シーズンには79試合に出場、56試合で先発しました。平均10.6得点、3.8リバウンド、2.2アシストとキャリアハイを記録しています。

キーオン・ジョンソンはまだ若く、身体能力とスピードを武器に瞬間的なインパクトを与えられる選手であり、今後の成長次第でチームの中心選手として活躍する可能性を秘めています。

まとめ

キーオン・ジョンソンはスピード・ジャンプ力・運動能力を兼ね備えた若手ガードです。シュート力やゲームメイクに課題はあるものの、身体能力の高さでチームに即戦力として貢献可能。是非とも、そのジャンプ力を生かしたプレーを見せて欲しいものです。今後の成長が非常に楽しみな選手です。