NBAプレイ解析ーフリースローダンクの進化を解析!

ESPNのスポーツ科学が、ジュリアス・アービング、マイケル・ジョーダン、そしてザック・ラビーンによるフリースローラインダンクが、長年にわたってどのように進化してきたかを振り返ります。2017年の動画なので、かなり古いですが「フリースローライン・ダンク」は興味惹かれるプレイなので扱ってみました。
【動画】Free Throw Line Dunks | Sport Science | ESPN
ESPNのスポーツ科学が、ジュリアス・アービング、マイケル・ジョーダン、そしてザック・ラビーンによるフリースローラインダンクが、1976年から長年にわたってどのように進化してきたかを振り返ります。
1976年 ジュリアス・アービング |”Dr.J”|Julius Irving
「スピード」と「身長」でフリースローライン・ダンクを達成
ドクターJ(ジュリアス・アービング)の1976年のフリースローライン・ダンクの際、彼はコートを助走しフリースローラインを踏み切る直前のスピードが時速約29kmだった。これは、マイケル・ジョーダン(時速25.75km)とラビーン(時速26.07km)よりも速いスピードでの助走となる。
このスピードと、彼の約201cmという長身の組み合わせにより、リムに向かってより平坦な水平軌道で跳ぶことが可能になりました。全体として、このテクニックが生み出す総滞空時間はわずか0.83秒で、ブレイク・グリフィンの一般的な試合中のダンクとほぼ同じくらいの時間です。
1988年 マイケル・ジョーダン|”Air”|Michael Jordan
助走スピードのマイナスを爆発的なジャンプ力でカバー
1988年、ジョーダンはドクターJよりもやや遅いスピードで助走したため、水平方向ではなく垂直方向へパワーを使う必要があった。この“浮力(ジャンプ力)”を生み出してリングに到達する方法は、エア・ジョーダンならではだろう。
フリースローラインからのジャンプ時、ジョーダンは「約8300ワット」のピーク出力を生み出し、その瞬間的な爆発力で約0.92秒間 空中に滞空を実現した。
ちなみに、この数値は陸上競技の走り幅跳び世界記録保持者マイク・パウエルが跳んだときの滞空時間と同じです。
2016年 ザック・ラビーン |Zack LaVine
滞空時間ギリギリを狙い、成功させた進化系フリースローライン・ダンク
ラビーンがフリースローラインダンクに「トリック」を加えることができたのは、完璧なタイミングのおかげでした。
ラビーンはジャンプ後、空中にいる時間を最大限に使うべく、できるだけ遅いタイミングでダンクを仕掛けたのだ。これにより、ジョーダンよりも約0.03秒長く滞空していたのです。
このわずかな差によって、彼がウィンドミル(腕を毎秒780度で振り回す)を完成させてボールをリングに叩き込むための時間的余裕を手に入れました。
重要な事実、厳密には「ほぼ」フリースローライン
しかし、条件を満たせば完全なフリースローライン・ダンクが可能
厳密にいうと、これらの選手のいわゆる“フリースローライン・ダンク”は、実際にはどれもフリースローラインの手前から始まっていません。要するにラインをやや超えている位置で踏み切っているんです。
この「フリースローライン・ダンク」という課題を本当に達成するために、ザック・ラビーンはドクターJのやり方から学ぶ必要があるかもしれません。ドクターJのようにスピードのある助走をして、水平方向の踏み切り速度を時速約1.6km上げることができれば、フリースローラインの手前から踏切りダンクできるという分析をこの動画では伝えています。
マサカリテクノのコメント
フリースローラインダンク、厳密にはジュリアス・アービング、マイケル・ジョーダン、ザック・ラビーンも成功していないというのは興味深いですね。多少ラインを踏む程度は良いと思いますけど。ザック・ラビーンのウィンドミル&フリースローラインダンクは、当時かなり驚きましたね。ジョーダンの足を折りたたんだ状態での滑空もかっこいい。
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