現地12月4日にブルックリンで行われたブルズvsネッツの一戦は、ロンゾ・ボールの決勝3ポイントシュートによりブルズが111-107で勝利した。
第3クォーター終了までビハインドを背負っていたブルズだったが、強豪ネッツを相手にしても怯まず、アグレッシブに戦い続けた。そして第4クォーター序盤に逆転に成功すると、デマー・デローザンを起点にケビン・デュラントやジェームズ・ハーデンを擁するネッツと真っ向勝負。ブルズが107-105とリードして迎えた残り16.9秒、デローザンがドライブを仕掛けてデュラント、ハーデン、ブルース・ブラウンの注意を引きつけると、右コーナーで待機していたロンゾにキックアウト。これをロンゾが見事に成功させて、ブルズは3連勝をマークしている。
第4クォーターだけで13得点、試合を通して29得点のデローザンは「勝つためにやっている。そのために必要なことをやるまで。シュートをミスすることなんて考えない。積極的にやって、試合に勝つだけさ」と語った。
勝敗を左右する場面でロンゾにボールを託した選択についても「チーム全員が彼を信頼している」とデローザンは答えた。「チーム全員に言っていることだけど、『10本続けてミスしたって関係ない。次を打っていこう』と話している。今日はロンゾの気持ちの強さが出たね。スペースが空いていたら、彼なら決めてくれる。そう信じているんだ」
ブルズは今シーズンのネッツ戦で負けなしの連勝を記録。デローザンは優勝候補に挙げられているチームとの対戦を歓迎し「ベストになるにはベストチームを倒すだけ」と語った。「たとえケガ人がいて戦力が足りていなくても、ベストになりたいならベストチームを相手に戦わないといけない」
オフシーズンにロスター補強を行ったブルズは、一気に東カンファレンスの強豪に返り咲こうとしている。このままシーズンを通してチームを勝たせ続けることができれば、デローザンはシーズンMVPの有力候補の一人に挙げられるだろう。だが彼は、目の前の試合に集中している。その姿勢は「誰が相手でも関係ない」というコメントからも伝わってくる。
「デュラントはリーグでもベストプレーヤーの一人だけど、誰が相手でも関係ない。自分もチームも怖気付くことはない。チャレンジして戦うし、僕は毎試合でベストプレーヤーと対戦したい」