現地4日、オクラホマシティ・サンダーからフリーエージェント(FA)となっていたケビン・デュラントが、アスリートの声を発信する米サイト『The Players’ Tribune』で、ゴールデンステイト・ウォリアーズ移籍を発表した。
事情に詳しい関係者の話によると、総額5,400万ドル(約55億1,000万円)の2年契約で、2年目はプレーヤーオプションになっているとのこと。早ければ、モラトリアム期間が明ける7日にも正式契約を結ぶようだ。これにより、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンの“スプラッシュブラザーズ”を擁し、昨シーズン73勝を挙げてリーグ歴代最多勝記録を塗り替えたウォリアーズで、さらに強力なラインナップが誕生する。
今オフのFA市場最大の目玉だったデュラントは、「今回の決断を下すにあたり、自分自身に課した一番のことは、これまでと同様、選手として成長できる可能性があるかどうかで決めることだった」と、ウォリアーズ移籍を選択した理由を明かしている。さらに、「人生において、人として成長するチャンスを見いだす時期を迎え、快適な環境を離れて、新たな街やコミュニティーに飛び込む必要があった」と述べた。
また、プロ入りから9年間を過ごしたサンダーへは、「生まれはワシントンD.C.だが、自分を育ててくれたのはオクラホマシティだ」と、感謝の気持ちを綴っている。そして、「今回の決断で、多くの人々を失望させてしまうことが本当につらい。それでも、人生の上でも、キャリアの上でも、自分が正しいと思う道を進んでいると信じている」と語った。
2013-14シーズンMVP、得点王4度を誇るデュラントは、サンダーの2012年NBAファイナル進出、直近6年で4度のウェスタンカンファレンス決勝進出に貢献。今年のプレーオフでは、カンファレンス決勝で第7戦に及ぶ激闘の末、ウォリアーズに敗れた。通算成績は、1試合平均27.4得点、7.0リバウンド、3.7アシストで、オールスターに7度選出されている。
なお、デュラントの獲得に伴い、ウォリアーズは同日、ダラス・マーベリックスとのトレードに合意。センターのアンドリュー・ボーガットを放出するもようで、トレードの詳細については現在も話し合いが行われている。