マーベリクスは2日、今季歴代最多の73勝を挙げたウォリアーズのフォワードで制限付FAとなっているハリソン・バーンズ(24)に4年9500万ドル(約97・9億円)という破格のオファーを提示した。
3日以内にウォリアーズが同額を提示すれば残留が決まるが、現在同チームはサンダーからFAとなっているケビン・デュラント(27)の獲得に動いており動向が注目されるところ。バーンズは今季が5季目で、昨季は11・7得点をマークしてリデジャネイロ五輪の米国代表にも選出された。しかしマーベリクスの提示した金額で再契約すると平均年俸は2375万ドル(約24億5000万円)となり、2年連続シーズンMVPとなったステファン・カリー(28)の1211万ドル(約12億5000万円)の約2倍となるため、ウォリアーズの首脳陣にとっては難しい選択になりそうだ。マーベリクスにとってバーンズはのどから手が出るほど欲しい選手。昨季まで先発していたフォワードのチャンドラー・パーソンズ(27)がFAでグリズリーズに移籍することになり、その穴を埋める補強に迫られていた。
一方、ホークスひと筋に9シーズンにわたってプレーしてきたセンターのアル・ホーフォード(30)は、4年1億1300万ドル(約116億4000万円)でセルティクスとの契約に合意。昨季ヒートに在籍したフォワードのルオール・デング(31)は4年7200万ドル(約74億2000万円)でレイカーズに移ることになった。さらにプレーオフで活躍したラプターズのセンター、ビスマック・ビヨンボ(23)はマジック、ペイサーズのセンター、イアン・マヒンミ(29)はウィザーズとの契約にそれぞれ合意した。
アップテンポのオフェンスを信条にしているマイク・ダントーニ新監督(65)を迎えたロケッツもチームの改造に着手。ペリカンズからFAとなり、ともに3点シュートを得意にしているフォワードのライアン・アンダーソン(28)と元米国代表のガード、エリック・ゴードン(27)との契約に合意した。
なお4度の得点王に輝き、13年シーズンにMVPに選出されているサンダーのケビン・デュラント(27)はこの日、スパーズとセルティクスの2チームと交渉。FA交渉解禁日となった1日にはウォリアーズ、クリッパーズと面談を行っており、どのような決断をするのかが注目されている。