【NBAルール】NBAが「ヒーブ」に関する新ルールを導入!試合終了間際のドラマがさらに熱く

NBAは2025-26シーズンから、試合終了間際に放たれる超ロングシュート、通称「ヒーブ(heave)」に関する新しいルールを導入すると発表しました。これにより、選手たちは成功率を気にせず、思い切って勝負できるようになります。

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WHAT IS THE HEAVE RULE?|NBAが「ヒーブ」新ルールを導入、試合終了間際のドラマが熱くなる

「ヒーブ(heave)」とは、英語で「力を込めて投げる」という意味を持ち、バスケットボールでは試合終了間際にバックコートなど遠距離から放たれる超ロングシュートを指します。これまで選手たちは成功率を下げることを恐れて打たないケースも多く、観客からは「もっと思い切って打ってほしい」という声もありました。

決定日:2025年9月11日(現地時間10日)、NBA理事会で正式承認。

適用開始:2025–26レギュラーシーズンから適用

このルールは、2025年夏のサマーリーグ(ラスベガス・ユタ・カリフォルニア)で試験導入済みで、選手の心理的負担を軽減し、試合終盤の盛り上がりを促す目的があります。

  • 対象シュート:第1~3クォーター終了間際(残り3秒以内)、かつ36フィート(約11メートル)以上の距離から放たれるシュート
  • 変更点:失敗しても個人のフィールドゴール成功率には影響せず、チームのミスとして記録
  • 成功した場合:通常通り個人の得点としてカウント

このルールにより、選手たちは成功率を気にせず「勝負の一投」を狙えるようになります。

これまで「ヒーブ」は観客にとって大きな盛り上がりの瞬間でしたが、選手にとってはスタッツ(成績)を下げるリスクがありました。特にシーズンFG%や契約評価に影響すると考え、無理に打たない選手も多かったのです。新ルールはその心理的ハードルを下げ、試合をさらにエンターテインメント性の高いものにする狙いがあります。

  • 2024-25シーズン、NBA全体でのヒーブ成功率はわずか4%前後
  • ニコラ・ヨキッチは22本試みて2本成功。シーズンを通して最も多くヒーブを放った選手の一人です。
  • NBA史上最長のヒーブ成功は2001年、バロン・デイビスの**89フィート(約27m)**シュート。

新ルールにより、

  • 試合終了間際に劇的な逆転劇が増える可能性
  • 選手が躊躇なく超ロングシュートを放つことで、ファンの興奮度がさらに上がる
  • 「ヒーブの名手」と呼ばれる新たなスターが誕生する可能性

NBAはこれまでもルール改正を通じてゲームを進化させてきましたが、今回の「ヒーブ」ルールは、特に観客を魅了する大きな一手となりそうです。