【NBA永久欠番】デリック・ローズの背番号「1」がシカゴ・ブルズの歴史に刻まれる

シカゴ・ブルズは、2026年1月24日に開催されるボストン・セルティックス戦の試合後、デリック・ローズの背番号「1」をユナイテッド・センターの天井に掲げると発表しました。


球団代表コメント

「デリックはシカゴの英雄であり、ブルズの時代を象徴する存在。永久欠番は、彼の功績だけでなく、ファンとの深い絆を称えるものです。」
— ジェリー・ラインズドルフ(球団会長)


ローズは2008年のドラフト全体1位でブルズに加入し、2011年には史上最年少MVP(22歳)を受賞。その爆発的なジャンプ力とスピードは、NBAの歴史に残るインパクトを残しました。

今回は、栄誉ある永久欠番となったデリック・ローズを色々と深掘りしていこうと思う。

  • 生年月日:1988年10月4日
  • 出身:アメリカ・イリノイ州シカゴ
  • ポジション:ポイントガード
  • 身長/体重:6フィート2インチ(約188cm)/約88kg
  • 大学:メンフィス大学(1年在籍)
  • NBAドラフト:2008年 全体1位指名(シカゴ・ブルズ)

主なキャリアハイライト

  • 2009年:新人王(Rookie of the Year)
  • 2011年:史上最年少でNBAシーズンMVP(当時22歳)
  • オールスター選出:3回(2010〜2012)
  • キャリア通算:14,000得点以上を記録し、複数チームで活躍
  • 所属チーム:シカゴ・ブルズ、ニューヨーク・ニックス、ミネソタ・ティンバーウルブズ、デトロイト・ピストンズ ほか

特徴と評価

若くしてリーグの顔となるも、度重なる怪我に苦しんだ不屈のスーパースター。
復帰のたびにプレースタイルを変えながら進化を遂げ、「再起の象徴」として世界中のファンに愛された選手。
2018年の50得点ゲームや、プレーオフでの劇的ブザービーターなど、数々の名場面を残した。

ハイライト 内容
2009 プレーオフ初戦36得点 ルーキーとしてプレーオフ史上最多タイの36得点を記録。歴史的デビュー戦。
2011 MVP受賞 平均25.0得点・7.7アシストでブルズをリーグ1位に導き、史上最年少MVPに。
2015 キャバリアーズ戦ブザービーター プレイオフでバックボードを使った劇的なブザービーターを決め会場を沸かせた。
2018 50得点ゲーム(vs.ジャズ) キャリアハイの50得点。怪我からの復活を象徴する涙の試合。
  • シーズン平均:25.0得点、7.7アシスト、4.1リバウンド
  • シカゴ・ブルズをリーグ最高の62勝20敗に導く
  • 「なぜ俺がMVPになれないんだ?」という名言とともに、NBAの顔に

その他の名場面

  • 眼窩骨折後のマスク姿での活躍(2012年)
  • ニックス、キャバリアーズ、ウルブズ、グリズリーズなどでの再起
  • 2024年に引退を発表し、2026年に背番号「1」が永久欠番に

若くしてNBAの頂点に立ったローズだったが、そのキャリアは怪我との戦いでもあった。特に2012年、プレーオフで負った前十字靭帯断裂は、彼の選手人生を大きく変える転機となった。

この怪我を機に、ローズは自らの身体との向き合い方を根本から見直すことになる。かつては「試合前にストレッチすらしなかった」と本人が語るほど、天賦の才能に任せたスタイルだったが、怪我を経てからは、ヨガや水泳、フォームローラーを取り入れた独自のセルフケアプログラムを実践するようになった。

インタビューでは、「もう若くない。ストレッチをしないと」と自嘲気味に語る姿もあったが、その言葉の奥には、自分の身体を大切にしながらプレーを続けたいという真摯な想いがにじんでいた。

爆発的なスピードと跳躍力で観客を魅了したローズ。そのプレースタイルは変化を余儀なくされたが、彼の再起と進化の物語は、NBA史に残る感動の軌跡となった。

「もし彼がもっと早く身体を労わっていれば──」という声もある。だが、幾多の困難を乗り越え、コートに立ち続けた姿こそが、デリック・ローズという男の真の価値を物語っている。

記念フィギュア配布イベント詳細

以下の通り、シカゴ・ブルズ公式より、デリック・ローズ引退と背番号の永久欠番化を記念して、以下の4試合で限定フィギュアが配布されると正式発表されています:

  • 2008–09ルーキーシーズンのローズ → 2025年11月4日(vs. 76ers)
  • マスク姿のローズ → 2025年12月17日(vs. Cavaliers)
  • MVPシーズンのローズ → 2026年2月22日(vs. Knicks)
  • グリーンジャージのローズ → 2026年3月19日(vs. Cavaliers)