シカゴ・ブルズ、河村勇輝とツーウェイ契約締結
サマーリーグで鮮烈な印象を残した河村勇輝(24歳)が、シカゴ・ブルズとツーウェイ契約を締結。制限付きFAのジョシュ・ギディーとの交渉が続く中、静かな補強に動いたブルズの一手となった。
【NBA基礎知識】
「ツーウェイ契約(Two-way Contract)」とは?
「ツーウェイ契約」とは、NBAチームと選手が結ぶ特別な契約です。これにより、選手はNBAチームに所属しながら、そのチームのGリーグ(下部リーグ)傘下チームの試合にも出場できます。
- NBAとGリーグでのプレー: 選手はNBAの試合に最大50試合まで出場可能です。
- 対象選手: 主にNBAでの経験が3年以下の選手や、ドラフト外の若手選手が対象となります。
- ロスター枠外: ツーウェイ契約の選手は、NBAの通常の15人のロスターには含まれず、追加の選手枠として認められます。各チームは最大で3人のツーウェイ契約選手を保有できます。
- 年俸: NBAでのルーキーの最低年俸の約半分が支払われます(2023-24シーズンでは約8,200万円)。
河村選手がこの契約を勝ち取ったことは、彼がNBAレベルでの挑戦を続ける上で非常に重要な一歩となりますね。
河村勇輝/サマーリーグでの成績(2025年ラスベガス/ブルズ)
身長5フィート8インチ(約173cm)のポイントガードである河村は、サマーリーグで素晴らしいパフォーマンスを披露しました。5試合の出場で各成績は以下のようになっています。スリーポイントシュート成功率は41.7%という高確率でした。
平均スタッツ
- 平均10.2得点
- 6.2アシスト
- 2.4リバウンド
- 2.2スティール
- 3P成功数:平均2.0本
- 3P成功率:41.7%
河村勇輝/昨季NBA・Gリーグでの実績(メンフィス・グリズリーズ)
河村は2024-25シーズンをメンフィス・グリズリーズとツーウェイ契約で過ごし、レギュラーシーズンでの出場は22試合にとどまったものの、すぐにファンの間で人気を博しました。彼は主にグリズリーズのGリーグ傘下チームであるメンフィス・ハッスルでプレーし、31試合に出場して平均31.7分の出場で12.7点、8.4アシスト、3.0リバウンド、1.3スティールを記録しました。
- NBA出場:22試合(平均4.2分)
- Gリーグ(メンフィス・ハッスル)では主力として活躍
- 出場試合数:31試合(平均31.7分)
- 平均12.7得点
- 8.4アシスト
- 3.0リバウンド
- 1.3スティール
パリ五輪での日本代表としての活躍(2024年)
- 平均20.3得点
- 7.7アシスト
- 3.3リバウンド
- 1.0スティール
- 3P成功率:40.6%
- 出場試合数:3試合
今後の展望
- NBA本隊でのローテーション入りはケガなどがない限り限定的と見られる
- ただし、Gリーグのウィンディ・シティ・ブルズでの出場機会は豊富になる見込み
- 河村選手は「NBAレベルで通用することを証明する」ため、再建中のブルズで挑戦を続ける
この契約は、河村選手にとってNBAでのキャリア継続の大きな一歩であり、ブルズにとっても国際的な注目を集める魅力的な補強となりました。
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