5月15日(現地時間14日)にターゲット・センターでウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第5戦が開催。カンファレンス・ファイナルへ王手をかけたミネソタ・ティンバーウルブズと、後がないゴールデンステイト・ウォリアーズとの対戦となった。
ウルブズは、点の取り合いとなった第1クォーターで30-23と7点リード。続く第2クォーターはアンソニー・エドワーズの得点が伸び悩むなか、残り2分3秒からジェイレン・マクダニエルズ、ジュリアス・ランドル、ルディ・ゴべアが連続得点を挙げ、62-47とウォリアーズを突き放した。
第3クォーター、ウルブズが2桁点差を維持した状態の試合展開が続き、残り2分29秒からドンテ・ディビンチェンゾ、エドワーズが連続3ポイントを決め、最大25点差までリードを広げる。最終的に第3クォーターは93-72と21点差で第4クォーターへ。
第4クォーターは開始からウォリアーズに0-5のランを許してしまう展開に。試合時間残り7分11秒でさらに99-90と9点差まで点差を詰められてしまう。それでも、ウルブズはエドワーズの3ポイントシュートで再び2桁の点差に戻すと、観客席からは「ウルブズ、5戦で決めるぞ!」「ウルブズ、5戦で終わりだ!」というチャントと、チームの前進を後押しする歓声が入り混じった。その後はウォリアーズの追い上げを振り切り、勝利を収めた。
ランドルとエドワーズで、51得点を奪う
ウルブズはランドルが29得点8リバウンド5アシスト、エドワーズが22得点7リバウンド12アシスト3ブロックの活躍。ゴべアが17得点8リバウンド、マイク・コンリーが16得点6リバウンド8アシスト、マクダニエルズが14得点4スティール、ディビンチェンゾが13得点6アシスト4スティールと続いた。
アンソニー・エドワーズがジュリアス・ランドルの試合後テレビインタビューに歩み寄り握手を交わした。ミネソタ・ティンバーウルブズにとって、今回のNBAプレーオフでも支配的なシリーズとなったことを象徴する瞬間だった。
「ただ、できる限りゲームの流れを読んでプレーしようと努めているんだ」とランドルは語った。「ウォリアーズは、このシリーズを通して様々なディフェンスを仕掛けてきてたからね。」
ウォリアーズは、1回戦でウルブズが対戦したロサンゼルス・レイカーズよりもはるかに手強いディフェンスを誇っていた。しかし、ボールを動かし、ペースを上げた時のウルブズのあらゆるレベルのスコアラー陣は、シリーズを通してウォリアーズを疲弊させた。
ルディ・ゴベアは17得点でリム周辺を支配し、マイク・コンリーは16得点8アシスト、そして不調から脱したドンテ・ディヴィンチェンゾも13得点を挙げた。 ウルブズは2ポイントシュート成功率77%(47本中36本)という驚異的な数字を記録。プレーオフでのチーム記録となる36アシストとフィールドゴール成功率62.8%を樹立した。
シリーズを決定づける試合は最も勝利が難しい場合もあるが、ウルブズはこの試合、激しさと正確なシュートタッチを兼ね備え、勝利を確実なものとした。ランドルはプレーオフを通して素晴らしいパフォーマンスを維持し、常にチームにエネルギーと得点力をもたらした。
「これで満足するつもりはない。俺たちの戦いはこれからだ。」とエドワーズは、NBA制覇への意気込みを感じさせる力強い言葉を発した。
2年連続でカンファレンス・ファイナル進出
次戦はデンバー・ナゲッツ対オクラホマシティ・サンダーの勝者と対戦する。もしナゲッツが木曜日にサンダーを下し、もう一つのウェスタン・カンファレンス・セミファイナルが第7戦までもつれ込めば、ウルブズは5日間の休養を得られる可能性がある。
ウォリアーズ敗退は、カリー不在が痛手だった
一方、ウォリアーズは第1戦で負傷したステフィン・カリーの欠場が響き、カンファレンス準決勝敗退でシーズンを終えることになった。
ウォリアーズでは、ブランディン・ポジェムスキーがプレーオフキャリアハイとなる28得点を挙げた。しかし、第1戦の第2クォーターでハムストリングを痛め戦列を離れた不動のエース、ステフィン・カリーを欠くウォリアーズは、オフェンスの核を失い、最後まで勢いに乗ることができなかった。
スティーブ・カーHCは「ミネソタの勝利は見事だった。そこにケチをつけるつもりはない。」と前置きした上で、「今さらステフがいないことを議論しても無意味だ。我々の敗北はそれだけが理由ではない。」と語った。
ジョナサン・クミンガがベンチから26得点と再びエネルギッシュなプレーを見せたが、ポジェムスキーの活躍は遅すぎた。また、シリーズ開幕戦で勝利に貢献したジミー・バトラーとバディ・ヒールドの得点も、この試合では十分とは言えなかった。