日本時間5月7日(現地6日)、インディアナ・ペイサーズはクリーブランド・キャバリアーズとプレイオフ・カンファレンス準決勝第2戦を戦い、120-119で勝利した。ペイサーズのタイリース・ハリバートンが試合残り1.1秒で劇的な逆転3ポイントを沈め、チームを2連勝に導いた。
ハリバートンはこの日挙げた19点のうち、11点を最後の12分で叩き出した。アンドリュー・ネムハードが残り27.5秒でキャバリアーズのインバウンズパスをスティールすると、ハリバートンがドライブでフリースローを獲得。2本目を外したもののオフェンシブ・リバウンドを確保。3ポイントラインの外側まで戻ると、勝ち越し弾を見事に沈めた。
「ボールをキープできずにレイアップを外してしまったので後ろに戻った。タイ・ジェロームがトップ・オブ・ザ・キーの上にいるのが見えたので、シュートを狙った。ここはNBAだ。これまでももっとクレイジーなことが起きてきた。それがバスケットボールだ。僕たちは諦めないし、実戦で鍛えられてきた。何とかして解決策を見い出すだけさ」
ハリバートンはミルウォーキー・バックスとの1回戦でも、延長残り1.3秒でレイアップを成功。そしてキャバリアーズとの第1戦も、第4クォーター中盤で勝ち越しの3ポイントを決めている。3試合連続で勝負強さを発揮しているのだ。
ペイサーズのリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)も、「我々はとてもラッキーだ。タイ(ハリバートン)はゲームに勝つためにまた素晴らしいシュートを決めた。1週間に2回、こんなのは滅多に見られない」と、殊勲のエースを称賛した。
ペイサーズがプレイオフで最初の2試合を敵地で連勝したのは、オーランド・マジックと対戦した1994年の1回戦以来となる。
キャバリアーズはドノバン・ミッチェルが48点を挙げたが、今季の最優秀守備選手であるエバン・モーブリー(左足首)、ディアンドレ・ハンター(右親指)、ダリアス・ガーランド(左足親指)と、主力3人を欠いた戦いを強いられた。
22点、12リバウンドを挙げたジャレット・アレンは、「試合の大部分で彼らよりも良いプレイをしたと感じているけど、終盤に向けて精神的な隙があった。彼らは僕たちが犯したすべてのミスにつけ込んできた」と、敗因を振り返っている。 第3戦はインディアナポリスで10日(同9日)に行なわれる。