5月6日(現地時間5日)に行なわれたプレーオフのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第1戦、ニューヨーク・ニックスがアウェイのTDガーデンでボストン・セルティックス相手に108-105で勝利を収めた。
ニックスはジェイレン・ブランソンとOG・アヌノビーがともに29得点をマーク。特にミカル・ブリッジズは、オーバータイム残り1秒を切ったところで相手のエース、ジェイレン・ブラウンからボールをスティールし、劇的な勝利の立役者となった。
ニックスはカール・アンソニー・タウンズも14得点、13リバウンドの活躍を見せた。レギュラーシーズンでは宿敵セルティックスに全敗していたニックスだが、この試合では一時20点のリードを許しながらも、そこから驚異的な追い上げを見せた。。
ブランソンは試合後、「お互いに、ただ信じ続けること、戦い続け、団結し、少しずつ点差を縮めていくこと。20点差を一気に覆すようなショットはないんだ、と言い合った」と、チームの不屈の精神を語った。
一方、敗れたセルティックスは、ジェイソン・テイタムとブラウンが共に23得点を挙げたものの、NBAプレイオフ記録となる45本のスリーポイントシュート失敗に苦しみ、主導権を握っていたかに見えた試合を落とした。デリック・ホワイトは19得点、11リバウンドを記録した。
ブラウンは「相手が勢いに乗っている場面で、ただ闇雲にスリーを打つべきではないと感じた。後半は多くの場面で(スリーに)安易に頼ってしまった」と反省を口にした。
セルティックスは、ハムストリングの張りのため1回戦のオーランド・マジック戦終盤3試合を欠場していたドリュー・ホリデーがスターターに復帰し、39分出場で16得点を挙げた。しかし、クリスタプス・ポルジンギスは体調不良のため13分のみの出場にとどまり、後半はプレイしなかった。セルティックスのジョー・マズーラHCは試合後、「(ポルジンギスの)攻守両面での能力が試合に影響するのは明らかだ。(第2戦までに)回復していることを願っている」と述べた。
オーバータイムではニックスが先に主導権を握り、アヌノビーの3点プレーとブリッジズのスリーポイントで106対100とリードを広げた。セルティックスは残り1分強でブラウンがウィングからのスリーポイント(この日、10本打って唯一の成功)を決めて108対105と追い上げたが、最後はブリッジズの劇的なスティールで力尽きた。
