4月20日(現地時間19日)にクリプトドットコム・アリーナで「NBA PLAYOFFS 2025」ウェスタン・カンファレンス1回戦が行われ、3位のロサンゼルス・レイカーズが6位のミネソタ・ティンバーウルブズをホームに迎えた。
ティンバーウルブズは、49勝33敗で6位となりプレーイン・トーナメントをギリギリで回避。レイカーズはシーズン途中でルカ・ドンチッチが加入し、50勝32敗の成績でウェスタン・カンファレンス3位となった。
第1クォーター
第1クォーターだけで16得点を挙げたドンチッチを中心に、序盤からレイカーズのオフェンスが機能する。八村が2本、ゲイブ・ビンセントとドリアン・フィニー・スミスがともに1本の3ポイントを決めるなど、28-21とリードを奪った。

第2クォーター
第2クォーターはジェイレン・マクダニエルズ、ニッケル・アレクサンダー・ウォーカー、ナズ・リードに得点を与え、開始3分17秒の時点で30-35。レブロンが“3点プレー”を成功させたものの、相手の勢いを止められず、残り5分19秒に34-47と13点のビハインドを背負った。
タイムアウト後、ドンチッチのアシストから八村が3本目の3ポイントを成功。追い上げを見せたが、前半終了と同時にブザービーターを決められ、48-59と11点差でハーフタイムを迎えた。
前半を終えて、ドンチッチが20得点4リバウンド、レブロンが10得点、八村が9得点4リバウンドをマークした。
第3クォーター
第3クォーターは0-11のランで始まり、点差を22点に広げられた開始1分52秒にタイムアウト。レブロンとリーブスが3ポイントを沈めたものの、残り5分2秒の時点で27点差をつけられた。同4分5秒からリーブス、ドンチッチ、レブロンが加点。終盤の反撃で16点差まで詰め寄った。

第4クォーター
第4クォーター開始4分10秒に八村が投入されると、直後にレブロンのダンクをお膳立て。14点差に迫るのが精一杯で、試合終了残り3分2秒に主力をベンチに下げた。最終スコア95-117で敗戦。ホームでの第1戦を落とした。
ウルブズ対レイカーズ、第1戦の主な成績
この試合、ウルブズはジェイデン・マクダニエルズが25得点、9リバウンド、3本の3ポイントシュートをマークする活躍を見せた。また、ナズ・リードが23得点、アンソニー・エドワーズも22得点、9アシストを記録し、チームの勝利に大きく貢献した。さらに、ウルブズはこの試合でプレーオフのフランチャイズ記録となる21本の3ポイントシュートを成功させた。
レイカーズはドンチッチが37得点7リバウンド8アシスト2スティール、レブロンが19得点5リバウンド3アシスト2スティール3ブロック、リーブスが16得点3リバウンド3アシスト、八村が3本の3ポイントで9得点5リバウンド2アシストを記録した。
注目の一戦を振り返る
このウルブズとレイカーズの初戦は、試合が進むにつれてウルブズがペースを握る展開に。ウルブズのディフェンスはドンチッチにボールをキープさせず、彼以外のプレイヤーにボールを与え、チームオフェンスとして機能させない。するとレイカーズはドンチッチ、レブロン・ジェームズ、オースティン・リーブスが代それぞれ個での単調なオフェンスに。

しかし、その1対1のシチュエーションでもウルブズのしっかりとしたディフェンスが効き、フィールドゴール%の確率は低く抑えられた。 良い守備は良い攻撃に繋がる。それを体現するウルブズの象徴がジェイデン・マクダニエルズで、本職の守備はもちろん攻撃に転じればフィールドゴール13本中11本成功の25得点と活躍。
その一方でレイカーズは、1対1で崩しきれないまま3ポイントシュートを打ち、そのリバウンドから速攻を食らう。誰が誰をマークするかの判断に時間がかかり、コミュニケーションミスも重なって、速攻からワイドオープンのチャンスを簡単に、そして次々と作られた。
プレーオフのフランチャイズ記録を達成したウルブズの3ポイントシュートは試合を通じて42本中21本成功。50%の確率で決められたのでは、いくらオフェンスが強力でも取り返せない。ファストブレイクによる得点はレイカーズの6に対しウルブズは25。アシストはレイカーズの15に対してウルブズが29と大きな差が開いた。
次戦でのレイカーズの巻き返しはなるか、それとも波に乗るウルブズが制するか。第2戦は23日(同22日)にクリプトドットコム・アリーナで行われる。
試合結果
ロサンゼルス・レイカーズ 95-117 ミネソタ・ティンバーウルブズ
LAL|28|20|30|17|=95
MIN|21|38|35|23|=117