【ニュース】NBA史上初、マイアミ・ヒートがシーズン順位10位からプレーオフ進出を決める、オーバータイムの死闘を制す

 4月19日(現地時間18日、日付は以下同)。NBAでは「プレーイン・トーナメント2025」最終日を迎え、イースタン・カンファレンスの第8シード決定戦が行われた。シーズン8位のアトランタ・ホークス(40勝42敗)と10位のマイアミ・ヒート(37勝45敗)の対戦となった。

第1クォーター

試合開始から、アンドリュー・ウィギンズやバム・アデバヨらが次々とスコアを決め、10-0のランに成功したヒート。ルーキーのケレル・ウェアもダンクやアリウープで存在感を発揮し、33-24とヒートの9点リードで第1Qを終える。

第2クォーター

 第2クォーターではタイラー・ヒーローが果敢なアタックからフリースローにつなげると、大黒柱のアデバヨもスティールやブロックで貢献し、一時は試合最大の17点差をつける場面も。中盤以降はホークスに3ポイントシュートで点差を詰められたが、62-53と9点を先行して試合を折り返した。

第3クォーター

 第3クォーターも一進一退の攻防が繰り広げられ、ヒートはウィギンズやウェアらが果敢なインサイドアタックを披露。ヒーローも要所で長距離砲を決めていき、ヒートが2ケタ点差を維持していく。ホークスのアウトサイドシュートに苦戦しつつも、86-77と再びの9点リードで第4クォーターへ。

第4クォーター

 第4クォーター、ホークスの3ポイント攻勢をなかなか止めきれず、残り8分には同点に追いつかれたヒート。それでもヒーローらが要所でジャンパーを沈めていき、残り12秒で2点をリードする。しかし、アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングが試合終了まで残り1.1秒の土壇場でレイアップを沈め106-106の同点に。試合をオーバータイムへともちこんだ。

ヒーローやデイビオン・ミッチェルがな3ポイントで点差を広げ、残り25秒にはミッチェルが試合を決定づける長距離砲を炸裂する。最終スコア123-114でヒートがプレーオフに進出。

 ヒートではタイラー・ヒーローがゲームハイの30得点に8リバウンド7アシスト、アンドリュー・ウィギンズが20得点8リバウンド8アシスト、バム・アデバヨが17得点11リバウンド5アシスト2スティール5ブロック、ミッチェルが計16得点に3リバウンド5アシスト、ケレル・ウェアが12得点8リバウンドを記録。

 これでヒートはプレーインから3年連続、フランチャイズとして6年連続のプレーオフ出場。しかもレギュラーシーズン10位からプレーオフ進出を決めた初のチームとなった。

 イースト第8シードを獲得したヒートは、21日に初戦を迎える「NBAプレーオフ2025」のファーストラウンドで、64勝18敗を残したイースト第1シードのクリーブランド・キャバリアーズとのシリーズへ臨む。

 レギュラーシーズンの直接対決ではヒートの1勝2敗と負け越し。だがホークス戦で12得点10リバウンド3アシスト2スティールを奪ったヘイウッド・ハイスミスは自信に満ちていた。 「僕らはハードにやってきた。実戦のテストをこなしているんだ。僕らならどこまででも行けるし、どこが相手であろうと倒せる。プレーオフへたどり着くために戦い抜いたんだ。ソフトに戦っていくつもりはない」

プレーオフのファーストラウンド は20日からスタートする。

2025 NBA PLAY-IN アトランタ・ホークス対マイアミ・ヒート