現地4月15日、NBAプレイイン・トーナメント2025がスタート。マジック(イースト7位)が、120-90でホークス(イースト8位)を下してプレイオフ進出を決定。ホークスは、現地18日にブルズ(イースト9位)対ヒート(イースト10位)の勝者とプレイオフスポットを懸けて戦うことになる。

2024-25レギュラーシーズンで最高勝率を収めてプレイオフの全ラウンドでホームコート・アドバンテージを手にしたのはオクラホマシティー・サンダーで68勝14敗(勝率.829)。これはシアトル・スーパーソニックス時代を含めてのフランチャイズ史上最高記録である。それだけでも今季のサンダーの強さがうかがえるが、特筆すべきはイーストとの対戦成績である。
29勝1敗は、異なるカンファレンスを相手にした最高勝利数となる(2位タイは2015-16ウォリアーズ、2006-07マーベリックス、1999-00レイカーズの27勝3敗)。またStatMuseによると、得失点差(平均+12.87)もNBA新記録だという(2位は1971-72レイカーズの12.28)。
歴史を振り返ってみると、昨季までの78シーズンで、68勝以上を記録したのは下記6チームのみ。その内、4チームは頂点に立っている。
レギュラーシーズンで68勝以上達成チーム
■ウォリアーズ(2015‐16):73勝9敗→NBAファイナル敗退(キャブスに3勝4敗)
■ブルズ(1995‐96):72勝10敗→NBAチャンピオン
■レイカーズ(1971‐72):69勝13敗→NBAチャンピオン
■ブルズ(1996‐97):69勝13敗→NBAチャンピオン
■シクサーズ(1966‐67):68勝13敗→NBAチャンピオン
■セルティックス(1972‐73):68勝14敗→Conf・ファイナル敗退(ニックスに3勝4敗)
それではサンダーはどうなるのか? シーズンMVPの最有力候補と言われるシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが32.7得点(得点王)、ジェイレン・ウィリアムズが21.6得点、チェット・ホルムグレンが15.0得点、アーロン・ウィギンズが12.0得点、アイザイア・ハーテンシュタインが11.2得点、アイザイア・ジョーが10.2得点、ルーゲンツ・ドートが10.1得点と7人もの2桁スコアラーがいることは、ディフェンス強度が上がるプレイオフにおいても強みとなるはず。平均得点がリーグ4位(120.5点)で、平均失点(107.6)はリーグ3位という堅守なのだから、期待は膨らむ。
■平均得点ベスト5(チーム)
1:キャバリアーズ/121.9
2:グリズリーズ/121.7
3:ナゲッツ/120.8
4:サンダー/120.5
5:ホークス/118.2
■平均失点ベスト5(チーム)
1:マジック/105.5
2:セルティックス/107.2
3:サンダー/107.6
4:クリッパーズ/108.2
5:ティンバーウルブズ/109.3
この勢いのまま、フランチャイズ史上初のNBA制覇が実現するのか。注目のNBAプレイオフは、現地4月19日からスタートする。