ニコラ・ヨキッチが、レジェンド超えを果たす
現地時間12月5日、ナゲッツは敵地で今季リーグ首位を快走するクリーブランド・キャバリアーズと対戦。試合は114-126で敗れたものの、ヨキッチは27得点、20リバウンド、11アシストで今季9度目のトリプルダブル(TD)を達成。通算TD回数でマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)を抜き、歴代3位に浮上した。
試合前の時点で、マジックと並ぶ138回を積み上げていたヨキッチ。この日も序盤から得点やリバウンドを着々と奪っていくと、第3クォーター終了時点でTDまであと1アシストに。残り3分37秒に10本目のアシストをマークして、記録達成となった。
206cmの大型ポイントガードとして1980年代のNBAを席巻したマジックは、通算906試合の出場で当時歴代2位となるTD138回を記録。それをヨキッチは200試合以上少ない692試合目で上回ったのだから驚異的なペースというほかない。
もっとも、肝心の試合に敗れたとあって、試合後の祝福は控えめだった。セルビア出身、NBA10年目のビッグマンは「キャリアを終えた後に考えることだろう。今は特に気にしていない。でも、素晴らしいことで素直に嬉しいよ」と語るにとどめた。
トリプルダブル通算記録で現在3位のヨキッチ、O・ロバートソン(2位)とR・ウェストブルック(1位)超えの可能性は?
これでヨキッチの上にいるのは、“元祖Mr.トリプルダブル”のオスカー・ロバートソン(181回)と、今季史上初の200回に到達したチームメイトのラッセル・ウエストブルックのみ。
一昨季は69試合で29回、昨季は79試合で25回、今季も17試合で9回と量産しているヨキッチのペースを考えれば、近い将来にトップに浮上する可能性もありそうだ。
また、ヨキッチは現時点で平均29.9点(リーグ3位)、13.4リバウンド(同1位)、10.4アシスト(同2位)の数字を残し、上記2人のPGに続く史上3人目の「シーズン平均トリプルダブル」も視界に捉えている。チームを勝利に導きつつ、この大記録を達成できれば通算4度目のMVP獲得もぐっと近づくだろう。
NBAトリプルダブルランキング
なお、同日(日本時間2024年12月6日)にはルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)もTDを達成し、歴代7位タイに浮上している。
■NBA通算トリプルダブル達成回数ランキング
※記録はレギュラーシーズンのもの。カッコ内は通算出場試合数、*=現役
- 1位:ラッセル・ウエストブルック*/200回(1182試合)
- 2位:オスカー・ロバートソン/181回(1040試合)
- 3位:ニコラ・ヨキッチ*/139回(692試合)
- 4位:マジック・ジョンソン/138回(906試合)
- 5位:レブロン・ジェームズ*/118回(1514試合)
- 6位:ジェイソン・キッド/107回(1391試合)
- 7位:ジェームズ・ハーデン*/78回(1096試合)
- 7位:ルカ・ドンチッチ*/78回(417試合)
- 7位:ウィルト・チェンバレン/78回(1045試合)
- 10位:ドマンタス・サボニス*/62回(597試合)