レイカーズのチーム成績はプレーオフ圏外と低迷しているが、戦列復帰を果たしたレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの活躍でシーズン後半の巻き返しに期待がかかる。
そんな苦しいチーム状況の中、活躍し続ける現在37歳のレブロン。現役生活の晩年を迎えるキングのキャリア最大の目標は、もしかすると優勝から別のものへと置き換わっているかもしれない。
『MaximBet』のクリス・シェリダンと『ESPN』のブライアン・ウィンドホーストは、レブロンの現状と未来についてディスカッションを展開。その一環で、後者はレブロンの現在の夢が息子のブロニー・ジェームズとの共演であることを強調し、その夢をかなえるためにはいかなる選択肢も検討する可能性があるという。
「レブロンはLAを愛していて、そこで家族と過ごすことにも満足しており、キャリア後のビジネスもLAで展開する見込みだ。しかし、彼は息子と一緒にプレーしたいという意志を明確にしている。もし、ロサンゼルス以外でその状況が現実になるのであれば、きっと彼はそれを追求するだろう」
ブロニーは現在、スコッティ・ピッペンやシャキール・オニールら、歴代名選手の息子が通った高校バスケ界のセレブ校、シエラ・キャニオンに通っている。ドラフト1順目指名からは少し遠のいているものの、『ESPN』が公開するリクルートランキング「ESPN 80」では、Class of 2023の全体43位で4つ星プレーヤーにレーティングされており、デューク大学やノースカロライナ大学などの名門が関心を示す傍ら、いち早くケンタッキー大学がオファーを提示したと言われている。
一方、レブロンはあと3年で40歳に到達するベテランにもかかわらず、今シーズンはキャリア最高のパフォーマンスを披露。1試合平均29.1得点は絶好調のジョエル・エンビードに並ぶリーグトップの成績であり、フィールドゴール成功率も52.3パーセントと不審のレイカーズで孤軍奮闘している。
そんなレブロンとレイカーズの契約は、2023年6月に満了を迎える。その頃には38歳になっているわけだが、現状から推測して契約終了時点にキングの能力が大幅に低下していることは想像し難い。もし、レブロンが市場に出れば、その影響力も相まって、多くの球団が代理人を有するクラッチスポーツに接触するだろう。そして、その球団にブロニーを獲得するチャンスがあれば、レブロンは前のめりに話しを聞くに違いない。
チャンピオンリングはもちろん、4度のファイナルMVPとシーズンMVP、新人王、得点王、アシスト王など、欲しい称号のすべてを手にしたレブロン。最後に求めているのはタイトルやレコードではなく、親子共演というファミリーマイルストーンなのかもしれない。