現地1月19日、ウィザーズはホームでネッツと対戦した。復帰6試合目に臨んだ八村塁はこの日もベンチからのスタートとなったが、終始積極的なプレーを披露した。
コーリー・キスパートの速攻に詰めてオフェンスリバウンドからゴール下を決めて初得点を挙げると、スペンサー・ディンウィディーのキックアウトからコーナースリーをしっかりと沈める。第2クォーター開始直後にはディフェンスでも魅せる。
ピック&ロールから崩されてデイロン・シャープのダイブを許すも、ヘルプポジションに留まった八村は左手でシャープのゴール下をクリーンブロックした。 ラマーカス・オルドリッジやカイリー・アービングを止められずに12点ビハインドで後半を迎えたウィザーズだったが、良いプレーをしても直後のディフェンスで踏ん張れずに点差を縮められない時間が続く。
それでも、第3クォーター残り4分を切った場面で再びコートに立った八村が流れを変える。アーリーオフェンスから3ポイントラインでボールを受けた八村はブルース・ブラウンのシュートチェックを意に介さずに3ポイントシュートを射抜く。
点差を1桁に戻す値千金の3ポイントシュートを沈めた八村はその後も、得意のフェイダウェイシュートを沈め、ポストプレーからバスケット・カウントを誘発するなど多彩なフィニッシュ方法で得点を積み上げた。
こうした八村の活躍に引っ張られたウィザーズは徐々に点差を縮めていき、残り36秒にはカイル・クーズマが3ポイントシュートを沈め1点差に迫った。モントレズ・ハレルがジェームズ・ハーデンのレイアップをブロックし、ポゼッションを得たウィザーズだったが、クーズマとディンウィディーの逆転を狙った3ポイントシュートが決まらないままタイムアップを迎え、118-119で敗れた。
八村は約17分の出場で2本の3ポイントシュート成功を含む14得点を記録し、2試合連続で2桁得点を挙げた。また劣勢時でのスコアが目立ち、出場時の得失点差はチームトップの+7を叩き出した。チームは敗れたものの、前回の試合で初めて2桁得点を挙げ、今回は2本以上の3ポイントシュートを成功させるなど、確実に八村の調子は上向いている。